皆さん、こんにちは!
絵描きのふじゆうです。
油絵の具って、メーカーによって色の名称や色数も全然違いますよね。
私の場合は、メインはクサカベの絵の具を使っています。
何か軸となるメーカーを決めて、
物足りない色などは他のメーカから補完すれば良いかと思います。
一応、おすすめの絵の具メーカーは、日本のメーカのものが安価に手に入ります。
なので、クサカベ、ホルベイン、マツダあたりがおすすめです。
また、世界堂もオリジナルで油絵の具を出していますのでそれでも良いでしょう。
国産でも、高級なものもあります。
ホルベイン ヴェルネ、マツダスーパー、クサカベ ギルド等はすごく高いです。
もちろん私には、手は出せないです(笑
金銭的に余裕があるという方は、海外メーカーでも良いと思います。
今の時代、ネットがありますので、取り寄せれば絵の具の買い足しなどには困りませんしね。
また、興味本位やモチベーション維持という観点もありますので、
本当に使いたい絵の具を使って、気持ちよく油絵の具を楽しむのが良いでしょう。
海外のメーカーを一応挙げておくと、
ターレンス、ウィンザー&ニュートン、マイメリ、シュミンケ、ルフラン&ブルジョアなどです。
今回は、油絵の具でおすすめの色について話していきます。
クサカベがメインで、少しホルベインが混じっています。
それではやっていきましょー
目次
油絵の具のヒュー(HUE)、チント(TINT)について。
ヒュー(HUE)、チント(TINT)って何?
おすすめの色の前に、絵の具の種類でヒューやチントと書いているものがあります。
「Hue(ヒュー)」とは、「色合い」や「色相」という意味の単語であり、
代替の顔料で作られた絵具を指します。
つまり、「バーミリオン ヒュー(VERMILION Hue)」や「コバルトブルー ヒュー(COBALT BLUE
Hue)」などは、
本来の絵の具とは違う顔料を使用して色を似せて作られた絵の具ということです。
これらは、元々使われていた顔料が有毒だったり、高価で商品化するのが難しい場合に作られます。
バーミリオンの有毒性
バーミリオンは硫化第二水銀で水に溶けないため、
絵具そのものの毒性は低いとされていますが、
加熱すると有害なガスが発生するため、ヒューがよく使用されています。
チント(TINT)については、ヒューの古い言い方のようです。
なので、意味合いとしてはほぼ同じになります。
赤、紫系の油絵の具
まずは赤系のおすすめの紹介です。
●不透明の赤系
カドミウムレッド
一番オーソドックスな赤としては、カドミウムレッドは外せません。
不透明な赤色で着色力が強く、鮮やかな赤色です。
赤と言えばこれといった色なので、1本は持っておきたい色です。
●半透明の赤系
キナクリドンマゼンタ
半透明の紫よりの赤色です。
ピンクよりの色にも見えます。
半透明なので、そのままベースの色に使ったり、スカンブル技法にも使えます。
●透明の赤系
コバルトバイオレットライト、キナクリドンローズ
透明色は、コバルトバイオレットライト、キナクリドンローズがおすすめです。
コバルトバイオレットライトは、ホルベインの商品です。
クサカベのコバルトバイオレットは半透明なので、ホルベインのものを使用しています。
キナクリドンローズは、カドミウムレッドに近い色で透明色です。
青系の油絵の具
●不透明の青系
セルリアンブルー
不透明の青と言えばこの青です。
不透明なので上から重ねて塗るのではなく、ベースで使います。
少し気色味のある青です。
しろと混ぜると奇麗な水色になります。
●半透明の青系
コバルトブルー
こちらの、青で絶対持っておきたい色です。
コバルト系は、毒性がありますので、口や目に入らないようにしましょう。
因みに、クサカベのコバルトブルー・ヒューは、不透明なので間違えないようにしましょう。
●透明の青系
ウルトラマリン
コバルトブルーより少し紫よりです。
必ず持っておきたい青になります。
昔は高価だったようですが、今は安価で手に入ります。
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緑系の油絵の具
●不透明の緑系
カドミウムグリーン
私は、ディープをつかっています。
乾燥が早いので重宝します。
テールベルト
緑系では非常に使いやすく、一番好きな色です。
緑に茶色系を混ぜると自然な緑色になりやすいのですが、
まさにそんな感じの色をしています。
この色をベースに明暗を作ってよく風景画を描きます。
●半透明の緑系
ビリジャン
こちらは、混色では作れない色なのでぜひ持っておきましょう。
ビリジャンヒューは透明色になるので注意です。
●透明の緑系
オリエンタルグリーン
透明で青よりのグリーンです。
緑でグレーズってあまりすることないのですが、植物の透明感を出すときなどにどうぞ。
黄色の油絵の具
●不透明の黄系
カドミウムイエロー
黄色は、色的に弱い色が多いので、不透明の黄色は必須です。
その中でオスすすめは、これです。
鮮やかな黄色です。
イエローオーカー
渋めの黄色です。
単体で見ると黄色に燃えますが、他の黄色と比べると茶色に近い色をしています。
使いやすいので持っておきたい色です。
●半透明の黄系
パーマネントイエローレモン
半透明ですが、黄色自体が弱い色なので、透明色のような使い心地です。
明るく鮮やかで、光の色に使ったり夕焼けの色味の変化などに使ったりします。
●透明の黄系
ルミナスレモン
透明色というか、蛍光色です。
クサカベの中では、割と新しめのラインナップだったと思います。
めちゃくちゃ明るく浮いて見える場合があるので、使用には注意です。
オレンジ系の油絵の具
●不透明のオレンジ系
フレンチバーミリオン
バーミリオン系は、毒性があります。
使用には注意です。
私は、バーミリオンは赤に近いのですが、フレンチは奇麗なオレンジ色です。
この色が好きなので、これを使っています。
●半透明のオレンジ系
ジョンブリアン
私の持っているのは、ホルベインです。
クサカベのジョンブリアンは、不透明だったかと思います。
●透明のオレンジ系
ゼラニウムレーキ
赤よりのオレンジです。
ホルベインの油絵の具です。
もう廃盤になっているようです。
茶色系(褐色系)の油絵の具
●不透明の茶色系
バーントアンバー
バーントは「焼いた・焦がした」という意味です。
ローアンバーよりも暗い色になります。
マルスバイオレット
紫よりの茶色です。
あまりメジャーではないですが、
地面の影色、岩の影色、建物の影色にも使えると思います。
●半透明の茶色系
バーントシェンナ、ローシェンナ
こちらも、元は土が顔料になっていて、
バーントシェンナは、ローシェンナより暗いです。
バーントシェンナは、おつゆ描きするのによく使います。
絶対持っておきたい絵の具の一つです。
ローアンバーとセピア
半透明の暗めの茶系です。
セピアの方が少し赤みがあります。
似たような色です。
●透明の茶色系
ブラウンピンク、インディアンイエロー
ブラウンピンクは、ピンクというよりは黄色っぽいです茶色です。
インディアンイエローは、ブラウンピンクよりも黄色っぽい茶色です。
茶色系の透明色は、珍しく、あまり使ってる人いない気がするので、
他の人との差別化したい人にもオススメです。
因みに、私は褐色系はたくさん持っています。
油絵の具の中では、顔料が土で安いのが理由です。
多めに持っていてもいいと思います。
グレー系の油絵の具
グレーオブグレーNo.1、グレーオブグレーNo.2
No.2の方が、暗めです。
混色で、グレー作るのが面倒な人は持っておくと良いかもしれません。
No.1の方が、単体で出すと、白にしか見えません。
しrの絵の具と比べると、暗い色をしています。
どちらかというと、No.2の方だけ持っておくと良いでしょう。
両方とも酸化チタンと書いてあり、おそらくチタニウムホワイトの混色だと思います。
ですので、隠ぺい力は強めになります。
👇 白と黒のおすすめに関しては、下の記事で紹介しています。
蛍光色の油絵の具
油絵の蛍光色 ルミナスイエロー
黄色の透明色でも紹介したのですが、
凄く発色が良いです。
ルミナス系は、この一本しか持っていません。
チタニウムイエローと混ぜると、イエローレモンのような色になり、
シルバーホワイトと混た場合は、落ち着いた色になりました。
蛍光色なので混色には向いていないと思ったのですが、
問題なく使えそうです。
混色で彩度を落としいたくないときは重宝しそうですね。
他にも、ルミナス系には種類があり、
ルミナスグリーン、ルミナスオレンジ、ルミナスイエローディープなどがあります。
すべて透明色になります。
乾燥日数はすべて5日となっています。
気になる方は、試してみてくださいね。
まとめ
今回は油絵の具のおすすめの色を紹介していきました。
絵の具の混色は難しいので、色数があったほうが、初心者にはいいかと思います。
色数が多い方が、時間の短縮にもなります。
少ない色で作れる人はいいのかもしれませんが、思った色にならない場合も多いでしょう。
また、油絵は色を重ねることで深みを増すので、
透明色と半透明色を多く持っておくことをお勧めします。
グレーズやスカンブルでいい表現ができた時はうれしいですよね。
というわけで、皆さんの油絵制作のヒントになれば幸いです。
では、ふじゆうでした。
また、別の記事で。
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