はい、皆さんこんにちは!
絵描きのふじゆうです。
白色というと皆さんは何が思い浮かびますか?
雪の白?、白熊、白クジラ、雲、光など、いろいろありますね。
身近なものにも白色ってたくさん使われています。
絵の具でも、白は一番消費の激しい絵の具になります。
同じ白でも結構違いがあって、知識として知っていると面白いですよ。
また、下地などで使うとあまりよくない絵の具もありますので、
知らず知らずのうちに使ってしまい、
後で後悔するなんてことは避けたいですよね。
同じ白でも使い分けると絵を描くのももっと楽しくなりますし、
表現の幅も広がるんじゃないでしょうか?
ということで、今回は、油絵の具の白について、説明していこうと思います。
それでは、やって行きましょー。
油絵の具の白色の種類・使い方!違いは何?おすすめは?
目次
黒色の記事はこちらから👇
油絵の具の白(ホワイト)の特徴

色の中でも明度の一番高い色です。
色を薄める(色を明るく)するのに使います。
色は明るくなりますが、彩度は下がります。
また、絵の具の中でも一番多く使う絵の具なので大きめのチューブがおすすめです。
油絵の具の白➊ シルバーホワイト 乾燥日数2日
私の場合、ホワイトの中で一番よく使う白です。
乾燥も早いです。
温かみのある白で白の中ではジンクホワイトの次に透明度が高いです。
やや、黄変しやすいです。
亀裂や剥落の心配が少なく、中塗りから仕上げに適しています。
混色制限があると言われていますが、それは昔の絵の具です。
現代のよく精製された顔料は、簡単に反応するほど不安定ではありません。
メーカーのクサカベが発表していたので気にしなくていいでしょう。
一応知識として言うと、硫黄系の油絵の具と混ぜた場合は黒く変色しまっていたそうです。
硫黄系の油絵の具は、ウルトラマリンやバーミリオンなどです。
中世から使われている絵の具で、歴史がある絵の具です。
鉛白をを使っていいますので、毒性があります。
普通に使用する分には、問題ありませんが、
一応目や口などに入らないように気を付けた方が良いです。
また、白の中で一番固着力のある絵の具なので、
頑丈で長持ちさせるためには良い絵の具だと思います。
着色力が低いので混色もやりやすく非常におすすめの白です。
油絵の具の白➋ チタニウムホワイ 乾燥日数6日
不透明で隠ぺい力が強く、白の中で一番白い白です。
私の場合は、終盤のハイライトなどで使うことが多いです。
また、半乾きに状態で、白を上から乗せたい場合、
シルバーホワイトだとなかなか油絵の具が乗りませんが、
チタニウムホワイトの隠ぺい力なら下の色をほぼほぼ隠してくれます。
また、白すぎるので絵具を乗せたところが浮いてしまう場合もあるので、
その辺は調整が必要です。
少量でもかなり白くなるので消費量は少な目で、
あまり大容量のチューブは必要ないと思います。
そういった意味で、コスパもいいです。
油絵の具の白➌ ジンクホワイト 乾燥日数4日
青みのある白が特徴的な白です。
今回紹介する白の中では一番透明度が高く、乾燥日数はやや長めです。
亀裂の起きやすい塗膜を形成するので、
下地や、中描きでの使用は避けたほうが良いです。
また、乾燥した後、上の絵具を滑り落とす性質があります。
うっかり序盤に使ってしまい頑丈な画面にならなくなってしまうのが嫌なので、
私はあまり使っていません。
仕上時の調色のみに使うのが無難だと思います。
油絵の具の白❹ パーマネントホワイト 乾燥日数6日
温かみのあり、やや隠ぺい力のある白で使いやすく、
幅広い表現に向いています。
乾燥日数は長めで、やや黄変しやすいです。
絵の具のセットに入っていることが多いです。
シルバーホワイトと同じく亀裂や剥落の心配も少なく、
中塗りから仕上げに適しています。
油絵の具の白❺ クイックパーマネントホワイト 乾燥日数1日
パーマネントホワイトの乾燥時間をかなり早くしたものです。
乾燥時間以外は、ほとんど使いがつては変わりなく、
使いやすい絵の具です。
乾燥時間が長いのが嫌なせっかちな人や、
締め切りが近いときに使うと良いでしょう。
油絵の具の白❻ スタディーパーマネントホワイト
クサカベの絵の具セットを買ったときに入っています、
普通のパーマネントホワイトと比べて、使い勝手はほとんど変わりません。
普通のパーマネントホワイトはポピーオイルが使用されていますが、
こちらには、サフラワーオイルが使われています。
サフラワーオイルは、ポピーオイルより原材料の価格が安いので、
習作用で安く作ってあるといった感じです。
油絵の具の白❼ ファンデーションホワイト
描画用の絵の具ではなく、下地用の絵の具です。
私は使ったことがありません。
下地用の絵の具と覚えて置くだけでよいと思います。
油絵の具の白➑ セラミック ホワイト
ホルベインが1990年に開発したホワイトです。
特徴としては、混色時の色みの美しさ、
黄ばみの少なさ、群を抜いた安定性がるようです。
全ホワイト中、最も青みが強く白が際立って美しいため、
一度使ってファンになる人も多いホワイトだそうです。
私は、使用したことがないので、ご紹介だけしました。
おすすめの油絵の具の白は?

おすすめの絵の具は、ズバリ、
シルバーホワイトとチタニウムホワイトです!
私は、シンプルにほぼこの2つしか使いません。
また、シルバーホワイトとチタニウムホワイトを混ぜると、
パーマネントホワイトのような使いやすい絵の具にもなります。
何か一つだけ選びたいという場合は、
パーマネントホワイトがクセがなく使いやすいと思います。
まとめ

今回は油絵の具の白色について紹介していきました。
あなたに合った白は見つかりましたか?
一番使用する絵の具だからこそ、こだわりたいところじゃないでしょうか。
是非、いくつか白色を試してみて、
あなたのお気に入りの白を見つけてみてくださいね。
では、ふじゆうでした。
また別の記事で。
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