皆さん、こんにちは!
絵描きのふじゆうです。
影は常に身近にたくさん存在していますよね。
変な話ですが、自分に落ちた影なんて、寝ているとき以外はストーカーのようについてきますね(笑
光あるところに影ありというか、切っても切り離せない関係だと思います。
油絵やイラストを描く際にも、切っても切り離せないほど大事な部分だと思います。
ということで、今回は影の知識や影の描き方について話していこうと思います。
それでは、やって行きましょー
影の基本
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/04/woman-g78b8140e1_1920-1024x679.jpg)
光源が小さく強いほど、地面に落ちる影もくっきりします。
光源が大きく弱くなるほど、地面に落ちる影はぼんやりします。
また、影は根元ほどくきりしており、根元から遠ざかるにつれて、ぼやけます。
光源が大きくなると影がぼやける理由は、
光源が大きいので光が当たる対象物に対して広い角度で光が当たるからです。
逆に光源が小さい場合は、光はほぼ平行に飛んでくるので、
影は、くっきり落ちるという理屈になります。
透明なモノの影
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/04/marbles-gccb25d5b0_1920-1024x707.jpg)
透明なものの影は、そのものの色が地面の影色に反映されます。
解りやすいのが教会などにあるステンドグラスが解りやすいと思います。
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/04/adrien-olichon-wGXRVgvCVWA-unsplash-194x300.jpg)
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/04/jakub-pierozynski-u2uK6KHUGAc-unsplash-679x1024.jpg)
影の色がカラフルに落ちてくるのが解ると思います。
身近なものだと、色付きの瓶やおはじきやビー玉などでも見られますね。
人工照明がオブジェクトを照らすときの影の形
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/04/toys-g3425d19b2_1920-1024x683.jpg)
太陽によって落ちる影は、光源が小さく強い光なので、
くっきりした平行な影を落とすことは前の項目でも説明しました。
これが人口光の場合はどうでしょう。
人工的な光の場合の影、光の当たる対象物が光源から近いので、
影が平行に落ちるのではなく、台形上に広がるように落ちます。
光源と対象物が近いほど、影は平行にならないということになります。
木漏れ日の影
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/04/nature-g11200c9e0_1920-1024x576.jpg)
木漏れ日の影は、まるく映ります。
本来もっと複雑に移りそうなものですが、
ぼんやりとした丸が複数重なったような形をしています。
これは、ピンホールカメラの原理と同じで、
葉っぱと葉っぱの隙間がピンホールの役割を果たして、
太陽の像が逆さまに映し出されている状態です。
それを証明する現象として、太陽が日食で三日月状になった時には、
木漏れ日の形も三日月状に映し出されます。
詳しく知りたい方は、ピンホールカメラでググってみてください。
詳しく書いてあると思います。
遠近法を使った影の描き方
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/04/fog-g430f41d24_1920-1024x683.jpg)
ちっと小難しいように思うかもしれませんが、意外と簡単です。
これから紹介するようにしっかり描く必要はないと思いますが、おおよその目安になると思います。
影が手前側にできる場合
まず、地平線と太陽の位置とオブジェクトの位置を決めます。
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/04/IMG_8362682-300x225.jpg)
太陽から地平線に向かって垂直に線を引きます。
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/04/IMG_8363684-300x225.jpg)
太陽と地平線から立方体に対して線を引いて行きます。
この時、太陽からの線は立方体の上の角を。
地平線からの線は立方体の下の角を結ぶように引きます。
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/04/IMG_8365688-300x225.jpg)
あら、不思議。影ができたと思います。
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/04/IMG_8365688-1-e1682773550867-300x216.jpg)
影が奥側にできる場合
は、手前側から光が来て地平線の方向に影が落ちる場合を説明していきます。
まずは、地平線と立方体を描きます。
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/04/IMG_8370714-300x225.jpg)
影の落ちる方向を決めて、消失点と立方体の下の角を結んだ線を引いて行きます。
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/04/IMG_8371716-300x225.jpg)
消失点から垂直な線を引き、
任意の位置に点を打ちます。
これが太陽の高さの位置と関係してきます。
そこから立方体の上の角に向かって線を引いて行きます。
(この任意の位置の点が地平線より下に行くほど太陽の位置が高くなるということになり、
影は小さくなります。)
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/04/IMG_8372718-300x225.jpg)
影の落ちる方向の線と立方体の下の角を結んだ線
太陽光高さを決める線と立方体の上の角を結んだ線
上の2つの線の交わるところにしるしを付けます。
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/04/IMG_8373720-300x225.jpg)
その点を結ぶと影の位置になります。
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/04/IMG_8373720-1-e1682775332669-300x212.jpg)
実際に描いてみるとなんとなくわかるんですが、
画像の説明だとちょっと難しかったかもですね。
立方体じゃなくても、円柱や三角錐など複雑な形でも同じように影は描くことができます。
影の場所が解らないときなどは試してみてください。
おまけ 影を使った遊び
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/04/daniel-polo-1-rl6UsJCgE-unsplash-1024x681.jpg)
「ちーちゃんのかげおくり」知っていますか?
私が小学生の頃の国語の教科書に載っていました。
今はどうなんですかね?
私と同世代の人は知っているかもしれませんね。
それで、影を使った遊びがあるんですが、やり方としては、・・
①まばたきを10秒ぐらい間しないで、自分の影をじっとみる。
②10秒たったら、すぐに空を見る。
そうする自分の影が空に映ったように見えます。
どういう原理化調べてみたんですが、「残像現象」というみたいです。
網膜に映った映像がすぐに消えずに視界に残ることです。
網膜に残った影の映像が空に視線を移しても影の形が残って見えます。
自分のポーズがそのまま空に浮かぶので面白いですね。
まとめ
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/04/nicolas-gras-khKQgMMLMns-unsplash-1024x790.jpg)
ということで、影についていろいろ話していきました。
光を観察するのも面白いですが、影も色々あってよく観察するといろいろな発見があります。
何かしら参考になることがありましたら幸いです。
では、ふじゆうでした。
また別の記事で。
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