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油絵の描き方を学ぶ上で欠かせない光の知識 基本編【初心者必見】

 

皆さん、こんにちは!

絵描きのふじゆうです。

 

日常や絵を描く際に光って意識してますか?

世の中、いろんな種類の光がありますよね。

人工的な光や、太陽による自然光月の光など、よく観察すると面白いです。

また、意識して観察しないと気づけないコトも多くあります。

光を観察する目を養われれば、物の見方や認識力、また、美的感覚も磨かれると思います。

すなわち、画力の向上にもつながると思っています。

今回は、光の超基本で絶対に抑えておきたい原理について書いていきます。

絵を描き始めたばかりの人には、是非見てほしいです。

物の形に対する認識が変わると思います。

 

というわけで、

油絵の描き方を学ぶ上で欠かせない光の知識 基本編

 

やっていきましょー

 

 

光の描き方や知識➊ 油絵などを描く際に欠かせない光の作用

 

光の種類 主光源 環境光 反射光

光の基本的な作用を知るには白い平面に置かれた白いボールが一番例としてよいです。

これらの置かれている場所は野外で天候はほぼ快晴の空と仮定して、

お話していきます。

太陽の光が左からあったっている図です。

 

主光源について

この太陽からの光が主光源にになります。

また、青空も光を発しており、これが第2の光源(環境光)になります。

そして、もう一つ光があり、それが反射光です。

反射光は、環境光が地面の平面に当たりボールに当たった光と、

ボールに当たって地面の平面に当たった光の2種類があります。

 

一番明るい光は太陽光で白色に近い光源になります。

この光源によって、照らされたボールの後ろには、くっきりとした影ができます。

 

環境光

第2の光源である青空の環境光は、大きな光源なのでぼんやりとした影を作ります。

ですが、主光源の太陽光が強いため環境光の光は、ほぼ隠されてしまって見えません。

 

元の光源が小さいほど、くっきりとした影を落とし、

光源が大きいほどぼんやりとした影になると覚えておくと良いでしょう。

 

また、青空の第2の光源は青色を帯びた光になります。

その空間にあるすべてのものに作用します。

ボールの影や地面に落ちている影は、黒色ではありません。

それぞれの影の色は青色になります。

 

ボールが、太陽光を遮っているため、地面の影は環境光に照らされ青色になります。

また、ボール自体の表面の影も直射日光が当たっていない面は、

環境光により青色に照らされています。

 

反射光について

白い地面と反射してボールに移る光、つまり反射光も青色になります。

反射光は、地面とボールの距離が近いほど作用します。

ボールの右下が中心部より明るいのはこのためです。

 

 

ボールの一番暗い部分(オクルージュ・シャドー)

この図で、一番暗い部分は、ボールの底面の設置している部分です。

この部分をオクルージュ・シャドウと言います

 

明暗境界線

2番目に暗い部分は、ボールの表面の真ん中の部分です。

この部分のことを明暗境界線と言います。

ボールの底面の設置している部分が一番暗くなる理由は、

太陽光と反射光が1番当たらない場所だからです。

 

ボールの影と明暗

また、地面に落ちた影は、ボールから離れるほど明るくなり青色を帯びます。

その理由は、ボールから離れるほど環境光と反射光が当たるからです。

 

つまり、地面で一番暗いところは、ボールとの設置しているところで、

ボールで一番暗いところは、明暗境界線になります。

 

明暗境界線がボールで一番暗く見える理由は、

ボールの光が当たっている部分が非常に明るいので、

その対比で暗く見えやすいというのが1つと、

地面からの反射光を一番受けない場所だからです。

 

ざっと説明していきましたが、

ほとんどのものを描く場合にこの光の作用を基本として関わってきますので

是非押さえておきましょう。

 

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光の描き方や知識➋ 空からの光が青いのはなぜ?

 

光の波長

太陽光は、そもそもいろんな色の光が集まって白色になっています。

一般的には、紫、藍、青、緑、黄、オレンジ、赤に分けられます。

これらの光が混ざりあって、白色の光になっています。

光には、波長の長い光と波長の短い光があります。

波長が長い光が赤色で、波長の短い光が青色です。

 

光の散乱

太陽からの光が、地上の私たちに届くまでの間に、

空気中の分子(窒素や酸素)にあたり散乱します。

波長の短い光は、散乱しやすいので空気中で散乱します。

 

この時に、散乱する光は、波長の短い光の青色が主です。

だから、空は青色に見えて、青空は青い光を放っているのです。

 

 

光の描き方や知識➌ 夕焼けが赤いのはなぜ?

 

夕焼けが赤いのは空気の層の厚さのせい

話がそれてしまうのですが、夕焼けが赤いの理由も説明します。

前の項目で、波長の短い光は散乱されやすいと紹介しました。

夕日の場合、太陽が地平線に近くなります。

つまり、光が地上にいる私たちに届くまでの間の空気の層も多くなります。

波長の短い青色の光は早く散乱されて無くなり、

波長の長い赤色は散乱されることなくより空気中を通過して、私たちまで届いてきます。

だから、夕焼けは赤いのです。

 

 

光の描き方や知識❹ 反射光(バウンズ光)の色

ボールや、地面に色がついている場合も紹介していこうと思います。

 

ボールから地面に落ちる反射光

ボールが赤色で地面が白色の場合は、地面に落ちる影が反射光により赤色を帯びます。

 

地面からボールに写る反射光

ボールが白色で、地面が赤い場合は、ボールの表面が反射光により赤く照らされます。

また、白いものは反射しやすく、黒いものは光を吸収してしまうので反射しにくいです。

 

 

光の描き方や知識❺ 目のホワイトバランスの作用

日常のなかでは、ほとんどの光は色を帯びています。

人間の脳はそれをうまく調整して目に見せています。

 

人間の目のホワイトバランス

例えば日本の室内の照明は若干のオレンジ色を帯びている場合がほとんどだと思います。

ですが、人間の脳が勝手にスマホのカメラようにホワイトバランスを調整してくれるので

元の色を認識できています。

 

例として、昭和の雰囲気漂う居酒屋とかは、

強いオレンジ色の光(白熱電球のような光)を使っていたりしており、

実施の色はかなり元の色からかけ離れているにもかかわらず、人間の目は色をうまく判別できます。

最近のスマホは、勝手にホワイトバランスを調整して、

実際に見たものと同じようにしてくれているので、気づきにくいです。

スマホなどの写真を頼りにする場合などは、注意が必要です。

お店の外に出て、窓の中の光などを見ると、強いオレンジ色を帯びていることがわかると思います。

 

影の色は実は青い

同じような例として、晴れの日の野外の日陰にいるときにも似たようなことが起きます。

光は、強い青色を帯びていますが、脳が無色の光として認識してしまいます。

ですが、日の当たるところに立って、

影の色をよく観察すると光の色が青色だということが解ります。

このように、光に色があることを頭の片隅に入れておくと、

絵の表現の幅も広がるのではないでしょうか。

 

 

👇関連記事「光の知識 光の方向編」です。

油絵の描き方を学ぶ上で欠かせない光の知識 光の方向編【初心者向】

 

まとめ(油絵に欠かせない光の描き方や知識

今回は、油絵の描き方を学ぶ上で欠かせない光の知識について紹介していきました。

特に、最初の項目の「光の作用」の所は基本中の基本ですが、超重要です。

仮になんとなく絵の練習をしている人と、光の原則、原理を理解したうえで絵の練習をする人では、

雲泥の差が出てくると思います。

 

話はそれてしまうのですが、なんとなく絵を描くのでなく、

ここがこうで、こうだからダメ。

ここがこうで、こうだから、こうする。

脳にストレスがかかってきてしまいますが、

しっかりと原因理由を考えながら、絵を描いていくことが上達の近道だと私は思います。

とは言え、楽しく描けないと継続できないところもあります。

うまくバランスをつて、付き合って行くのが理想かもしれません。

日常のものを観察する癖を付けて、油絵のセンスも磨いていってもらえれば幸いです。

 

ふじゆう
ふじゆう
では、ふじゆうでした。
また、別の記事で。