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油絵の具の青色ウルトラマリンが高価だった理由を解説!【ラピスラズリ】

 

皆さん、こんにちは!

絵描きのふじゆうです。

 

青色の油絵の具、ウルトラマリンってご存じですか?

絵を描く人なら当たり前のように知っていると思います。

 

私は最初の頃、名前に「マリン」と付いているので、

空の色に使ったらいけないのかなぁと勝手に思っていました笑

 

そんな誤解を解くためにも、

ウルトラマリンの名前の由来や、

昔は高価だった理由などを解説していきます。

 

それでは、やっていきましょー

 

 

 

油絵の具、ウルトラマリンとは?

青色の代名詞的な色です。

ウルトラマリンは非常に鮮やかで深みのある青色を持ち、

多くの人によって好まれています。

また、混色にも適しており、

他の色と調和の取れた色合いを作り出すことができます。

ウルトラマリンは、乾燥は遅い方で乾燥には1週間ほどかかります。

安定した顔料であり、光による退色が少ないため、長期間の保存にも適しています。

 

 

 

油絵の具、ウルトラマリンの名前の由来

ルネサンスの時期など当時、ウルトラマリンは、

顔料に鉱石のラピスラズリが使われていました。

ラピスラズリは、海を超えた遠くのアフガニスタンから伝来しています。

そのため、「ウルトラ」は、「超える」という意味、
マリン」は、「」と言う意味ですよね。

つまり、遠く海を越えたところから来た絵具と言うことで、

「ウルトラマリン」と言う名称で呼ばれるようになりました。

 

 

昔、ウルトラマリンが高かった理由は?

ウルトラマリンの材料のラピスラズリは、

ごく限られた土地でしか取れない上に、

自然界の青色の顔料はアズライトラピスラズリだけした。

因みにラピスラズリの値段は、アズライトの10倍ほどです。

 

更に高純度の青色は少量しか取れず、

粉上にするのも長い工程が必要です。

 

そのうえ、油絵の具との相性が悪く加工するのに手間が必要だったようです。

 

貴重な鉱石を絵の具にするわけですから、高いのもうなずけますね。

 

 

ラピスラズリについて詳しく解説

ラピスラゼリについても、少し解説入れておきます。

ラピスラズリは、古代から愛されてきた貴重な鉱石であり、

鮮やかな青色と金色の粒子が美しい組み合わせを作り出します。

 

主な特徴

ラピスラズリは主に青色が特徴的で、

しばしば白や金色の斑点が散りばめられています。

この鉱石は主に鉱物のラズライトピロピースカルサイトで構成されており、

化学的にはアルミニウムケイ酸塩硫黄塩化ナトリウムなどから成り立っています。

 

起源と産地

ラピスラズリは主にアフガニスタンチリロシアミャンマー(ビルマ)、

パキスタンエジプトイランイタリアアメリカ(カリフォルニア州)などで産出されます。

特にアフガニスタン産のものは高品質とされています。

 

歴史と文化

ラピスラズリは紀元前7,000年以上前から人々によって利用されてきたとされています。

古代エジプトでは、ファラオたちの墓や装飾品に用いられ、

宗教的な意味合いを持つ重要な石とされていました。

 

癒やしとスピリチュアルな意味

ラピスラズリはスピリチュアルな石としても知られており、

心の平穏や直感力を高め、知恵と洞察をもたらすとされています。

また、コミュニケーション能力の向上や創造性の促進にも効果があると信じられています。

 

用途と加工

ラピスラズリはジュエリーや装飾品としても人気があります。

カボション(平滑な丸い形状)やカット(輝きを生かす形状)された石は、

指輪ネックレスブレスレットイヤリングなどに加工されます。

また、原石のままでインテリアデザインにも使用され、

彫刻品や置物として展示されることもあります。

 

注意点

ラピスラズリは硬度が比較的低く、傷がつきやすいため、

日常的な着用や使用には注意が必要です。

 

以上が、ラピスラズリについての解説です。

 

 

 

現代のラピスラズリを使った高価な油絵の具

クサカベ 天然原料油絵具GEM
ラピスラズリ

おそらく世界一高い絵の具と言っていいのではないでしょうか。

天然鉱石のラピスラズリが使用されています。

一般的な20mLチューブで、お値段なんと22000円です!

 

なんとも、キャッチコピーがかっこいいですね。

 

 

 

ブロックス HISTORICAL PIGMENTS
ラピスラズリ 20ml S50

こちらも、同じく高価です。

ブロックスとう、ベルギーで作られた絵の具です。

240年の歴史があるようです。

量より質を重視した高品質絵の具です。

値段は20mLチューブで、18000円ほどです。

 

 

聖母マリアのマントが青い理由

カトリック教会では、聖母マリアの誉め言葉として、

マリス・ステラ」と呼ばれていました。

海の星」と言う意味で、ラピスラズリとマリアのイメージが合致し、

それが理由で、青色でマントが描かれるようになります。

 

古典的な絵画を観るとほとんどのマリアのマントは青色で描かれています。

貴重な色と言うこともあり、

マリアに使われるのが適した色と言うのもあったのでしょう。

 

 

 

フェルメールのウルトラマリンが使われた有名な絵画

👆フェルメール真珠の耳飾りの少女

この絵は誰しもが知っている有名な絵ですよね。

フェルメールは、借金をしてまでしてラピスラズリを買って、

絵の具として使っていたそうです。

 

また、ラピスラズリは油彩と相性が悪く、

フェルメールは、ラピスラズリの輝きを生かすためにテンペラ画で描いています。

 

フェルメール・ブルーなんて言われますね。

 

 

現代の安価なウルトラマリンはいつ生まれた?

今の安価なウルトラマリンが生まれたのは1828年になります。

鉱石を使ったものではなく、人工的に作られた青です。

ですが、天然のウルトラマリンよりも彩度も高く、人気を集めました。

その当時、10分の1ほどの値段だったようです。

 

現代では、天然ウルトラマリンが2万で、

人工ウルトラマリンが、400円ほどで買えますね。

50分の1の値段。

 

人工のものがなかったと考えると、絵描きとしてはぞっとしますね。

 

 

まとめ

と言うことで、ウルトラマリンについていろいろと解説していきました。

ウルトラマリンの名前の由来や、高い理由をお判りいただけたでしょうか。

絵の具のことも知ると、使う時に愛着や思い入れなども増しますよね。

 

では、今回はこの辺で。

 

ふじゆうでした。

また、別の記事で。