皆さん、こんにちは!
絵描きのふじゆうです。
もしかしたら、ディズニーシーのレストラン「カナレット」から、
ここにたどり着いた方もいるかもしれませんね。
実際、画家のカナレットが由来で名前が付けられています。
なんだかんだで、レストランの方が知名度が高いんですよね笑
一応、レストランの方も調べまして少し記事にしました。
良かったら、ご覧ください。
また、本筋は画家のカナレットの方です。
生い立ちや作品紹介をやって行きます。
それではやって行きましょー
目次
カナレットの生い立ち
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/07/Giovanni_Antonio_Canal-232x300.jpg)
カナレット(Giovanni Antonio Canal)は、18世紀のイタリアの画家で、
ヴェネツィアの代表的な風景画家として知られています。
彼の生い立ちは、以下のようになります。
カナレットは、1697年10月18日にイタリアのヴェネツィアで生まれました。
彼の父親は、ベルナルド・カナールで、劇場舞台背景絵画製作の仕事をしていました。
彼の家族はヴェネツィアのサン・リオナルド地区に住んでおり、
カナレットは、父の仕事を手伝っていました。
カナレットの本名はジョヴァンニ・アントーニオ・カナールですが、
父と名前がかぶるため、
「カナレット」という名前にかえています。
カナレットの絵画は、主にヴェネツィアの運河や建物、
橋、広場などの風景を描いており、
彼の作品には精緻なディテールと美しい色彩が特徴です。
彼は特に水の反射や光の表現に優れており、
独自の視点でヴェネツィアの美を捉えた作品は高い評価を受けました。
カナレットは長いキャリアを持ち、多くの作品を制作しました。
特にイギリスの貴族やコレクターたちに愛され、
多くの作品がイギリスに持ち込まれました。
その理由としては、大商人ジョゼフ・スミスをパトロンとしており、
カナレットの絵をイギリスに売る画商でもあったことが挙げられます。
その結果、彼の影響はイギリスの風景画家にも見られるようになりました。
彼の作品は今でも世界中の美術館や私人コレクションで見ることができ、
カナレットの芸術はヴェネツィアの美を称える重要な一部として、
後世に受け継がれています。
👇関連記事。 パトロンについて気になる方はこちから。
カナレットの絵の特徴
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/07/Canaletto_-_Westminster_Bridge_with_the_Lord_Mayors_Procession_on_the_Thames_-_Google_Art_Project-scaled.jpg)
カナレットの絵画にはいくつかの特徴があります。
以下に代表的な特徴をいくつか挙げて説明します。
風景の精緻な描写
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/07/スクリーンショット-2023-07-30-072915-300x202.png)
彼の作品は細部にわたる精密な描写が特徴です。
建物、橋、運河、広場などのヴェネツィアの景観を忠実に描き出し、
緻密な筆致で細かいディテールを表現しました。
光と影の表現
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/07/スクリーンショット-2023-07-30-073033-300x177.png)
カナレットは光と影の効果を巧みに使い、
建物や水面の反射などによって独特の空間と奥行きを生み出しています。
特に太陽光が運河や建物に当たる様子を効果的に描くことで、
彼の作品にはリアリティと立体感が感じられます。
柔らかな色彩
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/07/スクリーンショット-2023-07-30-073123.png)
カナレットの色彩は柔らかで優雅な印象を与えます。
特に水面や空の表現において、淡いブルーやピンク、
オレンジなどの色調を使って美しい雰囲気を演出しました。
視点の工夫
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/07/1024px-Canaletto_london-300x274.jpg)
カナレットは一般的に通常の視点から若干高い位置から風景を描くことが多かったです。
これにより、ヴェネツィアの独特の水上都市の姿を効果的に表現し、
都市の美を最大限に引き出しました。
人物がメインではない
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/07/スクリーンショット-2023-07-30-073311-300x300.png)
カナレットの作品には一般的に人物が描かれることは少なく、
描かれても小さく描かれており、メインになることはほとんどないです。
代わりに風景そのものが主役となっています。
これにより、静謐な雰囲気や都市の穏やかな姿を強調しています。
これらの特徴により、カナレットの作品はヴェネツィアの美を称えるだけでなく、
独自の芸術的価値を持っています。
彼の風景画は当時のヨーロッパにおいても高い評価を受け、
現代でも多くの人々に愛されています。
カナレットの空想的な絵? カプリッチョ(奇想画)
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/07/1280px-Giovanni_Antonio_Canal_il_Canaletto_-_Capriccio_with_Ruins_and_Porta_Portello_Padua_-_WGA03971.jpg)
カナレットは、写実的な都市景観画だけでなく、空想的な絵も描いています。
上のような絵ですね。
美術用語として、都市景観画のことをヴェドゥータと言うのに対して、
空想の遺跡や古代遺跡などを混ぜ込んだ絵のことをカプリッチョ(奇想画)と言います。
カナレットは、カプリッチョの絵も残しています。
個人的には、こちらの方が好きだったりします。
古典的な崩れた建物って、魅力的ですよね。
それと、日常的な風景の融合は、不思議な空気感を演出しています。
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/07/800px-Canaletto_-_The_Colleoni_Monument_in_a_Caprice_Setting_RCIN_404415-min-e1513255043860.jpg)
ディズニーシーのレストラン「カナレット」
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/07/41756.jpg)
ナレットは、東京ディズニーシーにあるレストランの一つで、
ヴェネツィア風の雰囲気を持っています。
ちゃんとした店名は、「リストランテ ディ・カナレット」です。
このレストランは「ホテルミラコスタ」内に位置しており、
ヴェネツィアの運河を思わせるロマンティックな景観が楽しめることが特徴です。
実際、画家のカナレットから店名が付けられています。
店内には、本物ではないですがカナレットの肖像画や作品などが飾られています。
非常にお洒落な雰囲気を演出しています。
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/07/0-8992-4.jpg)
カナレットでは、本格的なイタリアン料理を楽しむことができます。
メニューにはパスタやピザ、シーフード料理などが豊富に用意されており、
イタリアの伝統的な味わいを楽しむことができます。
また、デザートやドリンクのバリエーションも豊富で、
食事をより楽しいものにすることができます。
カナレットのレストラン内は、
ヴェネツィアの雰囲気を再現した内装やディテールにこだわっており、
訪れたゲストをヨーロッパの雰囲気に包まれた空間で迎えてくれます。
レストランの雰囲気と美味しい料理が相まって、
特別なディズニーシーの体験を演出してくれることでしょう。
ただし、ディズニーリゾートのレストランは時折メニューや営業時間、
サービス内容などが変更されることがあるため、
最新情報を確認することをおすすめします。
公式ウェブサイトや公式アプリをチェックして、
訪れる前に詳細を把握することをお忘れなく。
私は何を紹介してるんでしょうね笑
カナレットの風景画の場所(現在も残っている風景)
約300年前に描かれた絵ですが、今も残っているものが多いです。
何かロマンを感じますね。
イタリア サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/07/1280px-Canaletto_-_The_Entrance_to_the_Grand_Canal_Venice_-_Google_Art_Project.jpg)
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/07/channel-ga43321d60_1280-1.jpg)
イタリア サン・マルコ広場
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/07/1280px-Piazza_San_Marco_with_the_Basilica_by_Canaletto_1730._Fogg_Art_Museum_Cambridge.jpg)
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/07/venice-g35fcf23c0_1280.jpg)
カナレットの作品 掲載
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/07/Giovanni_Antonio_Canal_il_Canaletto_-_Grand_Canal_-_The_Rialto_Bridge_from_the_South_-_WGA03866-1.jpg)
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/07/Piazza_San_Marco_with_the_Basilica_by_Canaletto_1730._Fogg_Art_Museum_Cambridge.jpg)
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/07/Canaletto_-_Bucentaurs_return_to_the_pier_by_the_Palazzo_Ducale_-_Google_Art_Project-1.jpg)
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/07/1024px-Canaletto_-_A_View_of_the_Old_Horse_Guards_and_Banqueting_Hall_from_St_Jamess_Park-min-e1513254842349.jpg)
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/07/Canaletto_-_London_The_Thames_from_Somerset_House_Terrace_towards_Westminster-min-e1513254660667.jpg)
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/07/Canaletto_-_Bacino_di_S._Marco-_From_the_Piazzetta_-_Google_Art_Project-min.jpg)
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/07/Canaletto_-_San_Giorgio_Maggiore_from_the_Bacino_di_San_Marco-min-e1513254756712.jpg)
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/07/Giovanni_Antonio_Canal_il_Canaletto_-_Venice_-_The_Grand_Canal_from_Palazzo_Flangini_to_the_Church_of_San_Marcuola_-_WGA03919-min-e1513254364602.jpg)
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/07/ddfg.jpg)
透明感のある絵で、うっとりしてしまいます。
まとめ
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/07/channel-ga43321d60_1280.jpg)
と言うことで今回は、
カナレットの生い立ちや作品紹介をしていきました。
作品鑑賞をするときに作者のことを知ると、
また違った視点で絵を鑑賞することができます。
是非、美術史などにも触れて、
美術教養を増やしてみるのもいいのではないでしょうか。
では、ふじゆうでした。
また、別の記事で。
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