皆さん、こんにちは!
絵描きのふじゆうです。
皆さんは、美術史に興味はありますか?
因みに私は学生の頃、歴史の授業は嫌いでした。
過去のことを知って何の得があるんだと思っていました。
「過去よりも未来だろ!」みたいな中二病的な考えの人間でした。
ですが、こう年をとると歴史について学ぶといろいろと考えることがあります。
私の場合は、絵を描く人間として美術史は学んでおかないと恥ずかしいというか、
先人に学ぶべきものがるような気がしています。
思い込みかもしれませんが、知らないよりは知って、
過去の絵描き達は、どのような心境で絵を描きどのように死んでいったのか。
そういったこと知ることで、
歴史を知り、自分自身と向き合う機会にもなると思います。
また、絵を描くことは自分自身と向き合い孤独と戦うことだとも思っています。
その精神世界を形にしていくうえでも、美術史を学ぶことは必要なのではないでしょうか?
と言うことで、今回は「美術史を学ぶ意味」、「絵画作品の見方」など紹介していきます。
それでは、やって行きましょー
美術史を学ぶとなぜいいのか?
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美術史を理解すると当時の時代が理解できる
歴史をを学ぶことは意味があるということは、前の文章でも紹介しました。
長い歴史の中で、1000年前の人が今の時代の人と同じように文章を書けたわけではありません。
何かを伝えるうえで文章で伝えることができない人々は多くいたと言いうことです。
私も、コミュ障で、人に何かを伝えることは、苦手です。
当時のことを知るには文章よりも絵を理解することで良い手掛かりになります。
文章や言葉よりも絵で人に伝えられればと思う部分は多くあります。
当時の時代背景を知るには、文章だけでなく、
ビジュアルの部分、視覚的部分も読み解く必要が出てきます。
美術史を読み解くポイント 様式
そこで、考えるポイントとして様式があります。
その時代の様式と地域の様式、また、その本人の様式を知る必要があります。
これらを知ることで、その時代のことを知ることの手掛かりにもなるのです。
時代様式というのは、ゴシックやルネサンス美術やバロック様式などです。
地域は、調べればわかりますね。
本人の様式というのは、その画家自身が持っている特徴のことです。
同時代の人であれば、ある程度似たような傾向を示します。
このように美術史を知ることは、歴史の時代背景、当時の人間の思考を知ることにも繋がるのです。
そして、自分自身のことを考える哲学的な側面もあります。
当時の作品は、言葉よりも何かを伝えるメッセージ性が強いです。
古典絵画の美術史を知り、人間を知り、己自身についても考える。
自分を知る良い機会になるのではないでしょうか。
美術作品、油絵などの絵画を鑑賞する視点
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芸術作品を鑑賞するとき人によってさまざまな見方があると思います。
前の項目でも話したのですが、大きく分けて3つの見方があります。
時代、地域性、個人の特徴ですね。
例えば、レオナルド・ダ・ビンチの「モナ・リザ」があったとしましょう。
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レオナルドダビンチは、イタリア生まれのルネサンス期の画家です。
これが、時代と地域ですね。
そしてレオナルドダビンチはどんな画家だったのか?
どんな作品を描くのか?(画材、色彩、構図、技法など)
これが個人の特徴にあたります。
絵画のメッセージ性
そしてもう一つ、絵のメッセージ性も大事ですです。
この絵はどうして描かれたのかを考えることです。
モナ・リザであれば、フィレンツェの女性の肖像画ですが、詳しいことは解っていません。
詳しいことは明らかにされていませんが、
イタリアの富裕層フランチェスコ・デル・ジョコンドの依頼で、
彼の妻リザ・デル・ジョコンドの肖像を描いたモノだという説もあります。
このように、
時代、地域、個人の特徴、メッセージ性を考えることによって、
いろんな視点から作品を鑑賞することができます。
【美術史】絵画を読み解くアイコンやシンボルについて
古典絵画のアイコン(デザイン)
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絵画を見るときの手掛かりとして、
アイコンやシンボルについても知っておくと良いです。
例えば矢印マークの「→」などです。
これは元々は弓矢の矢をデザイン化したものです。
「→」をみたら、「こっちに進め」や「右を見て」などの意味を、
瞬時に無意識に理解できますよね。
因みに海外の野球選手などがホームランを打った際に、
天を指さすようなしぐさをすることがあります👆
これは、神に感謝する意味合いがあるそうです。
絵画作品でも、ダヴィンチ、ラファエロやボティチェリの作品で、天を指さすポーズが出てきます。
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キリストに向かって刺されているものもあれば、何もない所を指している場合もあります。
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イエスキリストを直接指すことができないときにとったポーズとも言われています。
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十字架にかかったイエスを指す指だったり、「再臨するキリスト」を意味していたりなど、
宗教的な意味合いも色々考える面白いですよね。
古典絵画のシンボル(象徴)
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シンボル(象徴)も知っておくと良いです。
例えば、解りやすいのものだと白い鳩ですね。
これは誰でもわかると思いますが、平和の象徴ですね。
カラスは神の使者
烏(カラス)であれば、北欧神話で「神の使者」のイメージだっりします。
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北欧神話では、カラスは最高神オーディンの使いで、
失われた目の代わりに世界を見る役目がったみったいな感じですね。
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また、魔女と一緒に出てきたりしますね。
日本のカラスのイメージ
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日本だと、烏は「不吉」、「死」、「孤独」、「ゴミあさり」など、
あまりいいイメージは持たれませんね。
私個人としては、烏は好きです。
ゴミをあさるから嫌いな人も多いかと思いますが、
人間がゴミを出すこと自体がいけないという視点もできます。
烏を見るとなんか、自分自身と重ね合わせてみてしまうというか、
いつもどこで寝てるんだろうとか、何考えてるのかなぁとか
観察すると面白いです。
それによく見ると、かわいいです。
すみません、少し話がそれてしまいました。
絵画に写っている動物やモノ、人が何を象徴しているのかについて知ることも、
絵画を読み解く手掛かりになるでしょう。
まとめ
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と言うことで、「美術史を学ぶ意味」絵画作品の「作品鑑賞の仕方」について話していきました。
これは古典絵画だけに言えることではありません。
現代の作家の作品を鑑賞するうえでも同じです。
作者のことを知り、作品のメッセージ性を探ることは、絵を鑑賞するうえで、
新たな発見があったり、面白さも違ってきます。
また、逆の発想ですが、絵の説明を付け加えたり、作者の考えを示すことで、
絵に付加価値を付け加えることも出来ます。
そして、ちょっと恥ずかしいですが、
これを書いている私自身についても知ってもらえると嬉しいです。
私もこの時代に何か爪痕を残して死んでいきたいと思っています。
では、最後まで読んでくれて、ありがとうございます。
美術史や古典絵画、画家については他の記事でも紹介しています。
興味ある人は見てもらえると嬉しいです👇
ふじゆうでした。
また、別の記事で。
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