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油絵の技法を確立したバロックの画家や有名作品など紹介

皆さん、こんにちは!

絵描きのふじゆうです。

 

昔の古典絵画に興味があったりしますか?

私は個人的にバロックに好きな画家が多く居ます。

油絵の表現に大きく変化があったのもこの時代だと思っています。

興味深い作品も多く生まれていますし、掘り下げて調べてみると面白いです。

 

ということで今回は、

油絵の技法を確立したバロックの画家や有名作品など紹介していこうと思います。

 

それでは、やつていきましょー

 

 

バロック様式とは

バロックとは17世紀ごろに誕生した美術様式のことです。

ルネサンス美術と同じようにイタリアから生まれました。

一般的には静かな印象を受けるルネサンス美術に対し、

動的で感情を優先した美術様式が特徴的です。

ルネサンスでは、宗教画など聖人がかかれていますが、

たとえば、カラヴァッジョの油絵作品「オマオの晩餐」では、庶民が描かれていたりとより現実的な

部分が見られるようになりました。

また、ドラマチックな光の表現や庶民の生活を描いた作品などが多いです。

またこの時期に風景画や静物画などが発展していつたとも言われています。

まさに絵の世界が大きく変化した時代だと感じます。

 

バロックの主な画家

 

バロックの主な画家 カラヴァッジョ

冒頭でも少し紹介したイタリアの画家カラヴァッジョです。

光の影のコントラストが強く画面からモチーフや人物画飛び出してきそうな描き方をしています。

普通聖人は、理想的な姿で描かれる場合が多かったルネサンスですが、

「オマオの晩餐」では普通な庶民で描くことによってリアリズムを表現しています。

この絵の注目すべきところは、前に突き出された手です。

短縮法が使われており、奥行きと立体感がより表現されています。

 

 

バロックの主な画家 ルーベンス (ピーテル・パウル・ルーベンス)

ルーベンスは、フランドル地方で活躍した画家です。

外交官でもあり言葉も数か国語話せたようで教養のある画家です。

ルーベンスの絵もいかにもバロックらしく、

ドラマチックな絵であったり明暗差の強いダイナミックな絵が特徴的です。

有名作品としては、油絵の「ライオン狩り」があります。

 

フリー画像がなかったので、別の作品を載せます。

「パエトンの墜落」

斜めのラインを意識して描かれているのでより動きが強く表現されています。

今の何かのハリウッド映画のワンシーンと言ってもいいぐらい劇的な絵ですよね。

 

またルーベンスはふくよかな女性が好きだったといわれています。

整ったプロポーションの女性よりも、ムチムチの女性が多く描かれています。

いろんなジャンルを描いており、作品数も多いです。

1500点ほどあるといわれています。

やはり頭が良かったんじゃないかと思います。

構図を考える速さ、筆の動きの正確さなど抜きんでていたようです。

 

 

バロックの主な画家 ベラスケス

バロックの異端児とも言われるスペインの画家です。

作風としては、カラヴァッジョルーベンスの作品に影響を受けているように感じます。

全体的に明暗対比の強い絵が多いです。

普通似顔絵など描く際は実際よりきれいにまたはかっこよく描くのが普通ですが、

ベラスケスはそうしませんでした。

庶民であろうと貴族であろうと同じように公平に描いたそうです。

また、不自然なドラマチックな表現ではなく、

人間のリアルな部分や人間の本質をとらえるような絵が特徴的です。

有名な作品としては、油絵の作品「ラス・メニーナス」です。

中央の少女はマルゲリータ王女です。

複雑な構図ですが、明暗差をいかして、人物に視線が誘導するように描かれています。

合計11人の人物がかかれており、一番左にいるのがベラスケスです。

よく見ると筆とパレットを持っており、

手前にある大きなキャンバスに絵を描いているところのようです。

アップで見ると意外と荒々しいタッチも見受けられます。

ですが、離れてみると自然にリアルに違和感なく見えます。

 

 

バロックの主な画家 レンブラント・ファン・レイン

レンブラントは、オランダの画家で光の魔術師とか言われたりしますよね。

スポットライトがあったようなロマンチックな絵が特徴的です。

また、見た目の美しさだけでなく人間の深い内面を表現しようとした画家としても知られています。

レンブラントは自画像を多く残しています。

ゴッホなども自画像を多く残していますが、レンブラントはより多く描いたと言われています。

有名作品としては、油絵の「夜警」があります。

見たことある人の方が多いのではないでしょうか?

この絵は、夜を描いた絵だと思われていましたが、

表面のニスが変色して黒くなったという説もあります。

なので、実は昼間を描いているんじゃないかと言われています。

この絵もレンブラントらしい明暗差と人間の表情が豊かに描かれています。

 

 

バロックの主な画家 フェルメール (ヨハネス・フェルメール)

レンブラントと並ぶ絵画黄金時代のオランダの画家です。

名前の知名度は高いですが、その生涯はあまり知られていません。

画商を本業でやっており、絵画で生計を立てていたわけではないと言われています。

絵のモチーフとしては、庶民の生活が多く、室内の絵が多い印象です。

フェルメールの絵で特徴的なところとしては安定した構図です。

美しいほどの安定感を感じます。

フェルメールの絵もバロックらしい表現で明暗差を強く出して、

落ち着いた雰囲気の多いような印象です。

有名な絵としては、油絵の「真珠の耳飾りの少女」があります。

一度見たら忘れられない絵とか言われますよね。

レオナルド・ダヴィンチの「モナ・リザ」にちなんで、

北方のモナ・リザ」とか言われたりします。

どちらの絵も眉毛がないですね。

補色関係にある色使いでインパクトも強く、印象に残る絵です。

 

他に有名作品として、「牛乳を注ぐ女」も有名です。

こちらも補色が多く使用されているように思います。

青と黄色の補色緑と赤の補色がモチーフを際立たせていますね。

 

 

まとめ (油絵の技法を確立したバロックの画家や有名作品など紹介)

ということで、今回はバロックの画家や有名作品など紹介していきました。

時代背景とか画家のことを知ると絵の見え方とかも変わってきますよね。

また、勉強になることも多々あります。

構図や色図解、筆のタッチ感などなど。

 

本当は生で見てみたいものですけどね。

いつか余裕ができたら、海外の美術館などに行ってみたい所です。

 

では、ふじゆうでした。

また別の記事で。