皆さん、こんにちは!
絵描きのふじゆうです。
この記事にたどり着いたということは、
油絵もしくは古典絵画に興味があるんじゃないでしょうか?
受験勉強だったりして。
その中でもルネサンスの画家や作品などについて紹介していこうと思います。
それではやって行きましょー
👇バロックについてはこちらの記事からどうぞ
ルネサンス美術とは
ルネサンスの発祥
ルネサンスはイタリアが発祥の美術様式です。
14世紀中ごろペストが大流行して人工の1/3が死んでいきました。
人々は不安や悲しみに満ちた生活を送っていましたが、徐々に人々の生活も回復してきて、
都市なども繁栄し始めてきます。
明るい未来を思い描くようになります。
そういつた人間性の再生の時代がルネサンスです。
おうよそ14世紀から16世紀ごろにあたります。
ルネサンス=人間中心主義
ルネサンス美術は、人間の能力や尊厳を再評価する人間中心主義(ヒューマニズム)の思想に基づいています。
人間の美と知識の追求が重視され、聖書の物語や神聖さに代わって、
人間の肖像画や自然の再現、古代哲学のテーマが頻繁に描かれました。
またこの時期に透視法が導入され、
絵画や彫刻において空間の奥行きや立体感を追求されています。
自然界の観察と研究に基づく精密な描写が重視され、人物や風景はより現実的に描かれました。
宗教的なテーマに重点が置かれた絵が多いです。
キリスト教の聖書の物語や聖人の生涯が、絵画や彫刻の主題として頻繁に取り上げられました。
しかし、これらの作品でも人間中心主義の要素が見られ、聖人やキリストもより人間らしく描かれています。
ルネサンスの画家と油絵
ルネサンスの有名な画家を何人か紹介します。
ルネサンスの有名な画家➊ ジョット・ディ・ボンドーネ
ジョットはイタリアの画家で、ルネサンスの先駆者的な画家です。
その当時、絵画のほとんどは宗教画で神秘的な表現や象徴的な表現が多く、
人間の感情を表現した絵はありませんでした。
そんな中、絵の中に初めてより自然で人間的な感情を表現した画家です。
その時代の詩人ダンテの「神曲」でも、ジョットのことを最高の画家と褒めたたえています。
ジョットの絵で有名なのがパドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂の装飾画です。
37個の絵が壁一面に描かれています。
装飾のテーマは「救済」で、聖母マリアに関する絵が多いようです。
人物の絵が多く、人々の様子が表情豊かに描かれています。
この絵はフレスコ画と言われる壁に塗った漆喰が乾かないうちに水で溶いた顔料で描く手法で描かれています。
油絵と違って、描き直しが難しい画材なのであれだけの絵を描けるのはほんとにすごいと思います。
輪郭線がしっかりと書かれているのでイラスト的な印象も受けますね。
こちらの動画でスクロヴェーニ礼拝堂の絵画の絵がいくつか見れます。
https://www.youtube.com/watch?v=I356lV1v8Bc
ルネサンスの有名な画家➋ レオナルド・ダ・ヴィンチ
イタリアの画家で、あの有名な絵画「モナ・リザ」の作者ですね。
因みにフルネームは、
レオナルド・ディ・セル・ピエーロ・ダ・ヴィンチだそうです。
長いですね。
画家として凄い才能の持ち主ですが、自然科学、軍事、音楽など、
あらゆる分野にたけていたようです。
さらには、容姿も優れており美少年だったそうです。
まさに「万能」という言葉がふさわしいと思います。
うらやましいですね(笑
因みに「モナ・リザ」はルーブル美術館に展示されています。
実際に展示は厳重に厚い防弾ガラスでおおわれているようです。
世界一有名で世界一高い絵画と言ってもいいのではないでしょうか。
技法としては、スフマートと言われるぼかし技法で描かれています。
サイズは縦77cm×横53cmで木板に油絵で描かれています。
人生で一度ぐらいは本物を見てみたいものです。
「モナ・リザ」以外の代表作として、
「最後の晩餐」、「キリストの洗礼」「岩窟の聖母」、
「白貂を抱く貴婦人」「受胎告知」などがあります。
👇「最後の晩餐」
1点透視図法で描かれていますね。
この時期から、透視図法が使われていたことが驚きです。
👇透視図法に興味がある方はこちらから
ルネサンスの有名な画家➌ ミケランジェロ
ダ・ヴィンチと同じくルネサンスの三大巨匠の一人です。
彫刻のダヴィデ像やシスティーナ礼拝堂の祭壇壁画で有名ですね。
この壁画は、ミケランジェロが一人で4年間かけて描いた作品です。
そのため首が上に曲がってしまったともいわれています。
祭壇壁画の中では、「最後の審判」が良く取り上げられます。
中央の右側あたりに写っている抜け殻みたいなものがミケランジェロなんだそうです。
また、ミケランジェロの描く人間は、男も女も筋肉ムキムキに描かれているのが特徴的です。
老人でさえもすごい筋肉美を備えています(笑
その理由として、女性を描く時でさえも男性をモデルにして描いていたそうです。
そういった理由であればうなづけますね。
画家としてよりも彫刻家に重きを置いていたそうですので、
そういったところが絵にも表れているように感じますね。
その他の代表作としては、
「ドーニ家の聖母族」、「アダムの創造」「サンピエトロのピエタ」
などです。
👇アダムの創造
👇サンピエトロのピエタ
ルネサンスの有名な画家❹ ラファエロ・サンティ
ラファエロは、ダ・ヴィンチ、ミケランジェロと同じく盛期ルネサンス美術の三大巨匠の一人です。
ダ・ヴィンチ、ミケランジェロとは、少し年が離れています。
ダ・ヴィンチとミケランジェロ、そして、師のペルジーノの影響を強く受けています。
聖母子像描いた絵などが多いです。
ダ・ヴィンチ、ミケランジェロとは違い、静かな穏やか印象で、美的なセンスが高いです。
19世紀の画家ルノワールはラファエロの作品を称賛しています。
ルノワールは女性の美を追求した画家です。
逆にルノワールは、ミケランジェロの描くようなムキムキの女性は許せなかったようです。
ラファエロは女性好きで当時、多くの恋愛沙汰があったそうです。
女好きだから、その分美しく描いたといった感じでしょうか。
有名な油絵作品としては、「アテネの学童」、「サンシストの聖母」、
「小椅子の聖母(聖母子と聖ヨハネ)」「ヴェルヴェデーレの聖母」、
「聖母子と幼き洗礼者ヨハネ」「かーネーションの聖母」
などがあります。
👇アテネの学童
👇小椅子の聖母
👇サンシストの聖母
まとめ
今回は、ルネサンス美術の画家と作品について紹介していきました。
義務教育の教科書にも載っているほど有名なので、
知っている絵も多かったかもしれませんね。
画家の生涯や時代背景歴史などを知ると、
絵画鑑賞でまた違うものが見えてきたりします。
気になる人がいたら色々調べてみると良いと思います。
では、ふじゆうでした。
また、別の記事で。
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