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受胎告知とは?意味やエル・グレコ、ダ・ヴィンチの絵画も解説。

皆さん、こんにちは!

絵描きのふじゆうです。

 

美術史を学んでいると、「受胎告知」と言う言葉に、

戸惑ったことはありませんか?

 

簡単に言うと、

祝福のお知らせに参りました

天使ガブリエルが現れ、聖母マリアに告知することです。

そして、イエス・キリストが生まれることになります。

 

今回は、そんな受胎告知の説明と、

受胎告知の作品を解説していきます。

 

それではやって行きましょー

 

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絵画における受胎告知とは?

受胎告知(Annunciation)は、

キリスト教の聖書に登場する出来事を描いた絵画のジャンルの一つです。

天使ガブリエル聖母マリアにキリストの受胎を告げる瞬間が描かれます。

 

具体的には、以下のような出来事が起こります。

 

天使ガブリエルの登場

天使ガブリエルが、神の使者として聖母マリアのもとに現れます。

ガブリエルは光り輝く姿で現れることが多く、神聖な存在として表現されます。

 

受胎の告知

ガブリエルはマリアに対して、神の力によって受胎し、

神の子、イエス・キリストを身ごもることを告げます。

これは、イエスが人間として誕生することを示す重要な瞬間です。

 

マリアの反応

マリアはこの天使の言葉に戸惑いながらも、

神の意志を受け入れると決意します。

彼女の信仰と従順さが強調される場面でもあります。

 

受胎告知はキリスト教美術において非常にポピュラーなテーマであり、

多くの芸術家たちによってさまざまなスタイルで描かれてきました。

レオナルド・ダ・ヴィンチ、サンドロ・ボッティチェリ、

フラ・アンジェリコなどの巨匠たちが有名な受胎告知の絵画を制作しています。

 

この場面はキリスト教の教えにおいて重要な意味を持っており、

キリストの降誕(誕生)の前兆として捉えられています。

そのため、受胎告知は芸術の世界だけでなく、

宗教的な意味を持つ重要なモチーフとなっています。

 

 

受胎告知に登場するシンボル・モチーフ

絵の中では、マリアが本を読んでいるか、糸を紡いでいる場面が多いです。

 

また、白い鳩白いユリが多く描かれます。

 

受胎告知で、白い百合が意味するものは?

受胎告知に出てくる百合は、純潔、清らかさ、

神聖性を象徴する重要なシンボルとして用いられています。

 

キリスト教の聖書において、百合は美しい花であり、

清潔さと神聖さを象徴するものとされています。

 

受胎告知の場面においては、

この時、マリアは純潔な心と神聖な存在として描かれ、

百合の花が彼女を象徴することがあります。

 

百合はまた、キリスト教において聖母マリア自体を表す象徴としても使われます。

聖母マリアは純潔の象徴であり、

百合の花は彼女の清らかな存在と深い信仰を示すために用いられることがあります。

 

受胎告知の絵画において、百合はしばしば聖母マリアの手に持たせられたり、

彼女の近くに描かれたりしています。

これにより、神聖な瞬間と聖母マリアの純潔な心を強調し、

受胎告知の重要な意味を表現するために用いられています。

 

百合の花はキリスト教の美術においても広く使用されるシンボルであり、

その純粋さと神聖性がキリスト教美術の作品に美的な価値と精神性をもたらしています。

 

 

受胎告知で、白い鳩が意味するものは?

白いハトは、聖霊を意味するもので、

神の意志を伝える役割があります。

 

白い鳩は、キリスト教において聖霊の象徴とされることが多いです。

これは、新約聖書の『マタイによる福音書』や『マルコによる福音書』、

『ルカによる福音書』、そして『ヨハネによる福音書』に記されている出来事に由来します。

 

例えば、イエス・キリストの洗礼の場面では、

洗礼者ヨハネがイエスを洗礼する際に聖霊が白い鳩の形で現れると記されています。

これにより、白い鳩は聖霊の臨在と神の啓示を象徴するものとされるのです。

 

したがって、受胎告知において白い鳩が描かれることは、聖霊がマリアに臨み、

キリストの受胎を告げる重要な瞬間を表現していると解釈されます。

白い鳩は神の啓示や神の祝福の象徴として、

絵画やイコンなどのキリスト教美術にしばしば用いられるモチーフとなっています。

 

 

 

レオナルド・ダ・ヴィンチの受胎告知

左側に天使ガブリエルが羽ペンとリリーの花を手に持ち、

聖母マリアに向かって立っています。

ガブリエルは優雅な姿勢でマリアに話しかける様子が描かれており、

受胎告知の使命を果たそうとしていることが感じられます。

 

一方、右側には、静かで神聖な表情をした聖母マリアが描かれています。

彼女は天使の告知に戸惑いながらも、

神の意志を受け入れる様子が表現されています。

 

 

サンドロ・ボッティチェリの受胎告知

ルネサンス期に描かれた傑作の一つです。

この絵画は、1489年から1490年ごろに制作されたと考えられています。

 

作品概要

マリアは絵画の左側に、優雅なポーズで描かれています。

彼女の表情は静かで神聖なものであり、天使の言葉に戸惑いながらも、

神の意志を受け入れようとしている様子が表現されています。

天使ガブリエルは左側に立ち、リリーの花を手にしています。

 

描写と意味

ボッティチェリは絵画の背景には独自の創造性を持ち込んでいます。

彼は伝統的な聖母マリアの家屋(アンネの家)を描かず、

代わりに美しい円形のロジアを持つ理想的な建築物を背景に取り入れています。

このようなロジアは、古代ローマ建築の要素を含んでおり、

ボッティチェリの芸術的な創造性を示しています。

 

 

色彩とスタイル

ボッティチェリの『受胎告知』は、

美しい色彩と優雅なラインが特徴的なスタイルで描かれています。

絵画全体には淡い色調が用いられており、穏やかで柔らかな印象を与えます。

また、人物の表情やポーズにはリアリティと感情が込められており、

人間的な要素が強調されています。

 

 

意味と影響

『受胎告知』は、キリスト教美術においてよく描かれる重要な場面であり、

キリスト教の信仰と聖書の物語に対する尊敬を表現する作品として高く評価されています。ボッティ

チェリの『受胎告知』は、

彼の優れた芸術的才能とルネサンス期の芸術の精神を象徴する作品として、

芸術史上でも高く評価されています。

 

この絵画は現在、

フィレンツェのウフィツィ美術館を含むいくつかの美術館で鑑賞することができます。

 

 

フラ・アンジェリコの受胎告知

フラ・アンジェリコの本名はジョヴァンニ・ディ・ペットロであり、

フラ・アンジェリコ(天使の兄弟)という呼び名は修道士としての生活に由来しています。

 

以下に、彼の『受胎告知』について解説します

 

作品の概要この作品は、様式的にはゴシック美術とルネサンス美術の間の過渡期に位置しており

彼の芸術的な特徴と宗教的な信念が調和した作品とされています。

 

描写と意味

聖母マリアは祈るような姿勢で描かれ、

天使ガブリエルは優雅なポーズで現れています。

絵画の雰囲気は非常に静かで神聖なものであり、

観る者に宗教的な感動を与えるようにデザインされています。

 

 

色彩とスタイル

フラ・アンジェリコの『受胎告知』は、

淡い色調ときらめく金色の細部が特徴的です。

彼の芸術は非常に信仰心に満ちており、

特に天使の羽根や聖人たちの光輪などの細部には金箔を使用しています。

このような金色の細部は、

作品に神聖さと超自然的な雰囲気を与える効果的な手法となっています。

 

 

意味と影響

フラ・アンジェリコの作品は、宗教的な意味合いが強く、

キリスト教の信仰と美徳を称賛するために制作されています。

彼は修道士としての生活を尊重し、神聖なテーマ性を自身の芸術に反映させました。

そのため、彼の作品は教会や修道院の壁画や祭壇画として多くの場所で使用されました。

 

フラ・アンジェリコの『受胎告知』は、

ルネサンス期の芸術家たちが描く同じテーマの作品と比べても、

彼の独自のスタイルと信仰心が際立っています。

彼の芸術はその後のルネサンス美術にも影響を与え、

宗教的なテーマ性と美的な優雅さが称賛され続けています。

現在、フラ・アンジェリコの『受胎告知』は、

サン・マルコ修道院などの美術館や教会で見ることができます。

 

 

まとめ

と言うことで、受胎告知について、解説していきました。

美術史において、よく解らない言葉出てきますよね。

 

また何かあれば、記事にします。

 

では、ふじゆうでした。

また、別の記事で。