絵描きのふじゆうです。
動物って描くの難しいですよねぇ。
飼われているペットを絵にしたいと、
思ったことある人も多いと思います。
結構良く撮れた写真でも、
「写真縦に入れるまでもないよなぁ」みたいなことありませんか?
そんな時には是非、油絵で愛猫を描いてみてはいかがでしょうか。
写真とはまた違った存在感が出て、
飾るのにもぴったりです。
上手く描けなくても、愛情があれば、
良い絵になるに違いありません!
と言うことで、
油絵での猫の描き方、
油絵で猫を描く時のコツ、
等を紹介していこうと思います。
アクリル絵の具でも同じように描けると思うので、
参考になれば幸いです。
それでは、やって行きましょー
・油絵で猫を描くコツを知りたい人
・油絵での猫の描き方を知りたい人
油絵で猫を描くのは難しい?簡単?
油絵で猫を描くのは少し難しい
油絵で猫を描くのは少し難しいです。
なぜかと言うと、毛があるからです。
毛がある分、全体の形や骨格などが解りづらいです。
人物を描く時もそうなのですが、骨格や重心を考えるのは結構大事です。
ちょっと難しいですが、コツがあるので、
後ほど紹介します。
猫を写実的に描こうと思うと時間がかかる
猫を写実的に描こうと思うと、時間が掛かります。
風景画や、静物画などに比べて、
毛のある動物の猫は複雑です。
どうしても時間がかかりがちです。
その場合は、印象だけを捕らえて、
すべてを描き込まないように、
絵らしい油絵の表現を生かした描き方をすると良いです。
マチエールを生かした描き方であれば、
描き込みが少なくても、良い表現方法はできますし、
そんなに時間をかけなくても描けます。
油絵で猫を描く時のコツから紹介していきます↓
猫を油絵で描く時のコツ7選!
油絵の猫の描き方コツ➊ 体の部位をシンプルな形に置き換える
最初に猫を描いていこうとする前に、
猫の全体の形をシンプルな形に置き換えると良いです。
なぜこれをするかと言うと、
デッサンを狂いにくくするためと、
空間を意識して立体的になるようにするためです。
顔や体、手足を球体や円柱、立方体などに置き換えます。
実際に描かなくても良いですが、
最低限、頭の中にはイメージしておく必要があります。
油絵の猫の描き方コツ➋ 暗いところから先に描いていく
絵は基本的に暗いところから描いて行った方が描きやすいです。
なぜかと言うと、モノの形は光が当たって形が見えているからです。
絵を描く時は、光を描くようなイメージで描いていくと、
形や立体がとらえやすいです。
油絵の猫の描き方コツ➌ 光の当たる方向を考える
光の方向を考えるのも大事です。
例えば、シンプルな形に置き換えた猫の図の光の当たり方は、
上の図のようなイメージです。(黄色い所)
この光が当たっている部分をより強調して明るくしてあげると良いです。
フロントライティング(正面光)だったりすると、
モノの形が解りずらい場合があります。
その場合は、自分で光源を1つ足してあげるのも一つの手です。
関連記事👇
油絵の猫の描き方コツ➍ 毛並みにそって筆を動かす
猫の毛を描いていく場合は、当然ですが毛並みにそって筆を動かします。
先に毛並みの方向を下描きのように描いておいても良いと思います。
全体の形やバランスが崩れにくくなります。
上の図の青い線のようなイメージです。
猫の毛のない状態の体がどの方向に丸みを帯びているのかを考えながら、
毛を描き込んでいくと良いです。
油絵の猫の描き方コツ❺「もこもこ」とか口に出してみる
柔らかい物を買う時は、「ふわふわ」とか「もこもこ」とか、
イメージするとホントに絵もそうなり易いです。
実際に口に出してみるのも良いですよ。
「ふわふわ~、さらさら~」とか言いながら描いてみましょう🐈
これは油絵に限らず、デッサンをやるときなどにも効果的な方法です。
油絵の猫の描き方コツ❻ 明暗の境界を特に描き込む
人間の目は、明暗の境界に目が行きやすい性質があります。
つまり、光があったっているところから、暗くなるところに特に目が行きやすいです。
この部分を重点的に描き込むことによって、絵として良い絵になり易く、
見栄えのある絵になります。
是非覚えておくと良いですよ。
油絵の猫の描き方コツ❼ 背景はシンプルにする
絵の主役を猫にしたい場合は、あまり背景は描き込まない方が良いです。
背景が複雑だと肝心な猫ちゃんの存在感が薄れてしまう場合があります。
背景をぼかしてあげたり、背景を無地にしてあげるなど工夫すると良いでしょう。
無地にする場合は、その時のイメージに合った色を選びます。
暖かい色にしたければ、暖色のオレンジや赤や黄色系に、
クールなイメージにしたければ、寒色のブルー系にみたいな感じです。
油絵での猫の描き方を紹介!
実際に猫の絵を描いた絵がありますので、
こちらの実際の描き方、手順を紹介したいとおも思います。
今回は写真縦の裏敷の部分に直接、油絵の具を乗せて描いています。
因みに「箱の中で眠る猫」です。
(トータル3時間ほどで仕上げてみました。)
制作期間は1週間ほどです。
自信がない時は、一度乾燥を挟むと良いです。
失敗しても、何度でもやり直せるのが油絵の良いところです。
油絵の猫の描き方➊ 下塗りをする
何色でもいいですが、最初に全体を塗りつぶします。
塗りつぶす理由は、塗り残しなどを目立たなくする為と、
重ね塗りしたときに下の色が透けるので、
より深見のある絵になり易いからです。
油絵の猫の描き方➋ シルエットを捉える
猫の形を細かく描いて行くのではなく、
猫のシルエットをとらえて描いていきます。
シルエットを描く時は、目を細めてみると、形が見えやすいです。
油絵の猫の描き方➌ 明暗をざっくり描く
ざっくりとした明暗を描いていきます。
ざっとで良いですが、立体の形を意識しながら、
油絵の具を乗せていき、
良く写真などを観察しながら、描いていきます。
油絵の猫の描き方➍ 背景も描いていく
この絵は、寝ている姿を真上から撮ったものなので、
寝床も描いていきます。
油絵の猫の描き方❺ 細かく描き進める
光の当たる方向や、毛並みの方向などを考えながら、
ひたすら描き込んでいきます。
油絵の猫の描き方❻ ある程度描けたらグレーズする
猫をここまでほぼ、白黒で描いていたので、
色味が単調です。
暖かいイメージにしたかったので、
全体を透明色のイエローでグレーズしました。
(好みのイメージで色を選んでも大丈夫です)
油絵の猫の描き方❼ もう一度明暗を描き起こす
グレーズしたことによって、明るいところは暗く、
暗いところは明るくなっています。
明暗の諧調を増やしていくイメージで、
より明るい所を明るく、
暗い所を暗く描き込んでいきます。
立体感と色の深みが増していきます。
デッサンに置き換えると、グレーズは「練り消し」でぼかすイメージに似ています。
デッサンで、消して描き込んでを繰り返すことで、
悪目立ちした部分を馴らしつつ、形づくっていけるのですが、
非常におすすめの方法です。
油絵の猫の描き方➑ 背景も描き込む
今回は猫の描き方なので、詳しく説明しません。
箱の中に布が引いてある状態を描きました。
また、猫と背景の影を実際よりも暗くすることによって、
より、猫を目立つようにしてみました。
油絵の猫の描き方❾ ハイライトを入れて仕上げる
ほぼ全体のイメージは出来上がったので、
更に明るいところなどをより明るく、ハイライトを入れていきます。
ハイライトは、絵が引き締まって、より形が出やすくなります。
また、前の項目のコツでも紹介しましたが、
ハイライト周辺(明暗の堺)は目が行きやすいので、
重点的に描き込んでいきます。
最後に色味がもう少し欲しかったので、
赤みを少し足しました。
納得がいったら、完成です。
インスタで動画にしてあります。
→ 動画 ←
猫などのペットを飼っている場合の油絵を描く注意点
油絵の具を出したまま置いておかない
油絵絵の具に毒背が強い絵の具がいくつかあります。
間違えて、猫が食べてしまっては危険です。
自宅で猫など室内でペットを飼っている場合は気をつけましょう。
油絵を倒れやすいところに置かない
せっかく描いた絵が、ペットなどが部屋で暴れて、
絵が倒れてしまつたら、残念な気持ちになります。
動物の手の届かない所で保管しましょう。
関連記事👇
まとめ
と言うことで、
油絵での猫の描き方やコツなどを紹介していきました。
全然、関係ない話ですけど、「猫」と「描」の漢字って、
凄く似ていますよね。
文章書いてて、「んんん?」って、
ゲシュタルト崩壊してしまいました・・
(^^;
猫を描くのはちょと難しいですが、
かわいく撮れた写真などを絵にすると思い出や記念にもなりますし、
良かったらチャレンジしてみてくださいね♪
また、別の記事で。
他にも油絵での人物や風景の描き方など紹介しています。
コメントを残す