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油絵の背景ってどう描く?背景のパターン7選!考え方等を紹介

ふじゆう
ふじゆう
こんにちは!
絵描きのふじゆうです。

 

デッサンをやっているときは、

背景って影ぐらいしか描かないですよね?

そして、絵の具を使いだして困ることがあります。

 

「背景ってどうやって描くの?」

「何色で塗ればいいの?」

 

こういう疑問が沸くのではないでしょうか。

本などを読んでも、モチーフの描き方などは描かれていても、

背景について詳しく描かれているものは観たことがありません。

 

私は描き始めの時は、結構悩みました。

今も結構悩むんですけどね。

 

と言うことで、

背景の種類や考え方

背景のパターン7選!

をテーマに話して行こうと思います。

 

それではやって行きましょー

 

 

背景って?

背景とは、静物画や人物画などのメインではないバックの余白の部分です。

主役ではないですが、

場合によってはメインのものよりも大きく面積を占めることもあります。

脇役ではありますが、メインのものを引き立てるためにも重要な役割があります。

絵の雰囲気や、絵のメッセージ性などにもかかわってきますので大切な部分です。

 

歌手で例えるなら、バンドのボーカルがメインで、ベースが脇役みたいな感じでしょうか。

どっつちもあって成り立ちますよね。

 

油絵の背景のパターン7選

 

油絵の背景パーン➊ そのままの背景を描く

例えば静物画を描くとして、そのまま後ろにあるものを描くという方法です。

こちらは、実際にあるそのままの背景を描くので悩む必要がないですね。

また、そのまま背景描く場合の工夫としては、メインのモチーフよりも

コントラスト(明暗差)を下げたり

メインのものと背景のモノの輪郭線が被っている場合は、

意図的にずらしてあげると良いです。

背景のコントラストを下げる理由は、メインのものに目が行くようにするためです

 

写真などで背景をぼかして、

近景のモチーフにピントを合わせてあるものを観たことありませんか?

それと同じような効果が期待できます。

 

輪郭線をずらす理由は、

前後関係をはっきりさせて、絵の視認性をよくするためです。

 

 

油絵の背景パーン➋ 単色で塗る

単色で塗りつぶすというのも、一つの考えです。

例えば、モチーフの置いてあるテーブルまでは描いて、

その後ろの背景は単色で塗りつぶすとかです。

単色で塗る場合は、少しテクスチャを付けたり、

筆跡を残してあげると単調になりづらいのではないでしょうか。

 

この絵は、ゴッホのひまわりですが、

背景もひまわりも同じ黄色系で塗られていますが、

背景はあっさりしていて前景のモチーフを邪魔していないですね。

 

油絵の背景パーン➌ 布などを置いて、背景を作る

そもそも、何か布などを置いて、背景の余白を作ら無いという手もあります。

マティスのリンゴの静物画とかそうですよね。

ただ、メインのものと背景がごちゃ付きやすいという欠点もありますので、

工夫が必要だと思います。

 

 

油絵の背景パーン❹ グラデーションで奥行きを表現する。

グラデーションで奥行きを表現するのも一つの方法です。

たとえば、モチーフの床にグラデショーンを掛けてみたり、

上部の空間に縦方向や横方向にグラデーションを掛けるなどです。

グラデーションを付けるだけでも、

空間があるように見えますので、おすすめの方法です。

 

 

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油絵の背景パーン❺ 抽象画のような背景にしてみる。

抽象画のような背景を自分で作ってみるのもいいと思います。

その時感じた感情を背景に持って来てもいいですし、

メインのモチーフに合うようなイメージを持ってきても良いでしょう。

ただし、あくまで背景などで、主張しすぎない程度にしておくと良いと思います。

 

 

油絵の背景パーン❻ 黒く塗る

単色で塗るのと内容画家塗りますが、黒く塗りつぶすのもの一つの手です。

事実、古典絵画でもバロックの時代の絵画などは、

背景が黒くコントラストが強いものが

良く見られます。

黒はつまり光が当たってない所であり、メインのモチーフを強く際立たせてくれます。

 

 

油絵の背景パーン❼ 補色で塗る

メインのものの補色を意識するのも効果的な方法です。

補色と言うのは色相環の反対側にある色のことです。

の補色は色の補色はと言う感じです。

 

例えば、人物を描く場合は、肌の色はオレンジ色に近いので、

その補色の青色を使うというような方法です。

青であれば、後退色でもああるので、後ろの方に沈んで見えます。

 

逆に赤色のなどは、前側に出てくる色なので、

背景としては扱いづらい色になります。

 

 

実際の古典絵画、巨匠の背景

実際の古典絵画をいくつか見ていきたいと思います。

やはり、実際に描かれているものが、どう描かれているのか参考にすることが、

一番わかりやすいのではないでしょうか。

 

 

シャルダン 水差しとコップ

静物画と言えばシャルダンでしょうと言うことで。

シャルダンの静物画の背景は暗めに描かかれたものが多いです。

背景の中にやんわりとグラデーションが掛けられています。

また、シャルダンの絵は実際コンクリート調の壁が背景のことが多いです。

右の方から光が当たっているので、

背景もそれに順じて、右のほうが暗くなっています。

 

 

セザンヌ リンゴとオレンジ

この絵は、背景と言う余白はほとんどなく、布が描かれています。

くだものの黄色の補色の紫が背景色に使われていますね。

紫は後ろに沈んで見える色でもあるので、効果的にモチーフを際立つています。

くだものにも、全体的に赤よりの紫が使わており、全体的な統一感も感じられます。

 

 

ゴッホ ひまわり

静物画で一番有名?であろう絵を持ってきました。

あえてひまわりと同系色の黄色を持ってきていますね。

ほぼ単色の黄色です。

よく観ると壁のテクスチャーでしょうか。

巧みに表現されています。

 

ゴッホ 裏返しのカニ

個人的にこの絵凄く好きなんですよね。

背景は単色にで塗りつぶされており、色はカニの赤色の補色の緑色が使われており、

視覚的なインパクトは抜群です。

背景の筆跡がはっきりと残されており、躍動感がありますよね。

カニの表面の描き方とか、ゴッホらしいタッチが見えます。

 

 

レンブラント 自画像

人物画の背景も紹介します。

レンブラントの自画像は、背景は暗く、スポットライトが当たったような絵が特徴的です。

背景は人物の周りだけを明るくして、

人物が際立って見えるようにしてあります。

また、人間の目はコントラストの強いところに目が引っ張られるので、

効果的に視線誘導させれます。

 

背景はランプの光が当たったような柔らかい光のグラデーションになっていますね。

 

 

クロード・モネ 菊

この絵の背景の場合は、抽象画のようなタッチが描かれたものが背景になつています。

実際室内だと思うので、こういつた背景が本当にあるわけではないと思います。

近景の花を邪魔をしない程度にコントラストは下げられていますね。

全体的に奇麗に調和しています。

 

ピエール・ボナール アイリスとライラック

この絵の場合は、背景がそのまま描かれています。

そのまま、描いた場合は、絵がごちゃ付きやすいですよね。

こういった場合、背景は細部まで描き込まず、不インキだけ残すと良いでしょう。

 

 

ジェームズ・アンソール スタジオのアトリビュート

静物画と言うか、風景画と言うかって感じですが、

いろんなものが複雑に入っています。

そのなかでも、絶妙に心地よいバランスを感じます。

背景の余白を持たせるというより、逆に詰め込んだ良い例だと思います。

 

空間が気になるという場合は、

そこをモチーフで埋めてみるというのも一つの手でしょう。

 

まとめ

どうだったでしょうか。

背景を描く時のイメージが少しは沸いたでしょうか?

静物画や人物画の背景で悩んでいる方に少しでも助けになれば、

嬉しいです。

 

風景画ならそもそも、それ自体がメインになるので考える必要がないんですけどね。

静物画や人物画はデッサンの練習にもなりますし、

描いてほしいものの一つです。

是非楽しんで描いてくださいね(^^

 

では、ふじゆうでした。

また、別の記事で。

 

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