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油絵で風景画を描く時のコツ10選!初心者でもうまく見せる描き方

構図

 

皆さん、こんにちは!

絵描きのふじゆうです。

 

風景を描くのって難しいと思われがちですよね?

でも、コツをつかんでしまえば、そこまで難しいものではないと私は思っています。

人物や動物などに比べると難しくないです。

もちろんデッサン力が必要なことには変わりはないのですが、

知識として知っているだけでもだいぶ絵が良く見せる方法がいくつかあります。

 

というわけで、今回は風景画を描く時にコツ、

初心者でもうまく見せる描き方を紹介していこうと思います。

 

では、やっていきましょー

 

 

油絵で風景画を描く時のコツ➊ 構図を意識する。

絵画

 

構図の重要性

風景画ではなくても絵、全般に言えることですが構図はかなり重要です。

いくら絵がうまく描けていても構図が良くないと魅力的にはなりません。

描き始める前に全体のバランスや完成のイメージをしておきましょう。

構図に関しては、代表的な構図がありますのでそう言ったものを参考にしてもいいでしょう。

 

構図に関しては、こちらの記事で紹介していますので、見てみてください。
👇👇

【油絵】風景画や静物画の構図の種類・取り方14選!

 

インスタなどの構図を参考にする

また、インスタグラムなどで写真や絵などを参考にするのも効果的です。

基本的にばえる写真が多いので構図の参考になります。

 

写真をトリミングしてみる

また、写真を元に絵を描く場合はトリミング(切り抜き)してあげると良いです。

スマホなどで撮った写真は、スマホでも簡単に切り抜きできます。

切り抜いたところによって、どういった変化が出るかなど試してみると良いでしょう。

 

 

 

油絵で風景画を描く時のコツ➋ 主役と脇役を作る。

landscape-painting

絵には、主役と脇役があります。

絵を鑑賞する人は、絵の主役の部分だけを見て満足はしないです。

メインのものを補完する脇役に関心を移して、また主役のメインのものに視線を戻してきます。

このように、主役と従の関係を楽しむのが絵の鑑賞の楽しさでもあります。

脇役は、主役を邪魔するものではなく主役を引き立てる物にする必要があります。

目立ちすぎても良くありません。

主役の邪魔をしない程度に添えてあげます。

邪魔なものが、ある場合は省いたり、必要なものがある場合は意図的に加えてみるのも大事です。

 

 

油絵で風景画を描く時のコツ➌ 透視図法(パース)を意識する。

landscape-painting

 

透視図法(パース)の種類

透視図法とは、遠近法の一つです。

風景画では、絶対に意識しておきたいものの一つです。

一点透視図法、二点透視図法、三点透視図法のみつがあります。

この三つの違いは、消失点の数です。

 

透視図法は解説すると長くなってしまいますので、今回は省きます。

 

詳しくはこちらの記事で書いています👇

油絵で風景画や背景に欠かせないパース(透視図法)とは?簡単な描き方

 

風景のアオリとフカンについて

また、透視図法の話をすると、アオリフカンという言葉が必ずと言っていいほど出てきます。

こちらも併せて覚えておくと良いでしょう。

 

アオリは、描く対象を下から見上げたアングルで、

フカンは、描く対象を上から見下ろしたアングルのことです。

 

描いている対象が、どっちかなのか判断しておくと良いです。

間違えて描いていると干渉する人に違和感を与えてしまいます。

 

 

油絵で風景画を描く時のコツ❹ 明暗をはっきりさせる。

landscape-painting

油絵における明暗の重要性

明暗をはっきりさせるのも重要です。

描いた絵がカラーの場合は一度写真に撮って、白黒にしてみるのも良いでしょう。

色彩要素がなくなるので、デッサン的な視点で客観的に見ることができます。

暗いところと明るいところがしっかり区別して描いていないとぼんやりとした絵になりがちです。

特に初心者のうちは特に良くなりがちです。

 

風景画は、誇張表現するぐらいが丁度よい

写真を元にする場合は、若干誇張してメリハリをつけた方が絵が引き締まってよく見えます。

色でどうにかするのではなく、明暗だけに目を向ける時間を設けると良いでしょう。

また明暗を見るときに良い方法は、薄めで見ると良いです。

対象がぼやけて見えるので、シルエットと明暗に目が行きやすくなります。

 

 

油絵で風景画を描く時のコツ❺ 空気遠近法を活用する。

landscape-painting

 

風景の空気遠近法とは?

空気遠近法も遠近法の一つです。

空気遠近法は、遠くのものほど、青白く霞ませ遠近感を出すテクニックのことです。

山などの写真を撮ったものが手持ちにありませんか?

遠くの山ほど、緑ではなく青白くなっていることがわかると思います。

 

遠景は近景よりも、空気の層が厚くなりその分、水蒸気が多くなり、光がそこを通ると水蒸気にあたって乱反射して青く見えるという理屈です。

 

風景画の空気遠近法の湿度による違い

日本の場合は湿度が高い関係上この現象が起こりやすいです。

また湿度の低いカラっとした日には、遠くもクリアに見えます。

科学的な観点から見るのも面白いですよね。

 

 

油絵で風景画を描く時のコツ❻ 色彩遠近法を使う。

 

色彩遠近法とは?

色彩遠近法は、色によって遠近感をだすテクニックです。

例えば、赤と青を並べた場合、青より赤の方が際立って見えます。

 

基本的には、赤などの暖色は手前に見えて、

青色などの寒色系は奥にあるように見えます。

 

目の錯覚を利用したものですね。

 

 

油絵で風景画を描く時のコツ❼ デフォルメする。

 

デフォルメ(単純化)とは?

複雑なものや細かいものを描く時に尻込みしてしまうことってありませんか?

それは、モチーフの構造がどうなっているのか知らないと、

描けないのではないかという思い込みがあるからです。

絵は、イラストではないということです。

(イラストとは、ここでは説明的な絵のことを指します。)

 

デフォルメ(単純化)の方法

デフォルメするときには、

目を薄めてざっくりとした明暗をとらえて形にすると良いです。

その後に、それぞれのモチーフの印象の特徴的な部分を

描き足してあげればそれらしく見せることができます。

 

水彩画や、油絵の印象的に描かれた絵には、よく使われています。

 

余談

因みに私は、写真のように超リアルに描かれた絵はすごいと思いますが、魅力はあまり感じません。

ある程度のデッサンは必要ですが、リアルは写真に任せればいいと思っているからです。

絵の良さは、より効果的に見せたり、

デフォルメしたり描き手の心情を入れたりすることに絵の面白さがあると思ってます。

超リアリズムを否定しているわけではありませんので、誤解はしないでくださいね。

 

 

油絵で風景画を描く時のコツ➑ 遠近感のあるものを絵の題材とする。

 

題材選びの重要性 遠近化のある題材

そもそも絵を描く前の構図の話に戻ってしまうのですが、題材選びも大事です。

 

風景画を描く場合、ざっくり分けて、近景、中景、遠景があります。

この三つが入っているだけでも、

絵の中に遠近感が生まれ、空間を表現することが簡単になってきます。

これに付け加えて、

上で紹介した遠近法を取り入れて絵を描くだけでも見違えるほど絵が変わってくると思います。

 

 

油絵で風景画を描く時のコツ❾ 地平線を真ん中より下にする。

 

風景画の地平線の位置 アイレベルについて

風景画を描く場合は地平線の設定は欠かせません。

絵関連の場合は、地平線のことをアイレベルとも言います。

アイレベルとは、目線の高さのことです。

 

これは絵のコンセプトにもよるのですが、

アイレベルが画面の中心より下にあると開放的な絵に。

アイレベルが、画面の中心より上にあると閉鎖感のある絵になります。

 

アイレベルのアオリとフカン

また、アイレベルより、上のものは、アオリになり。

アイレベルより下のものは、フカンになります。

描き分けるときは、注意が必要です。

 

基本的には、地平線は画面中心より下に持ってきた方が無難です。

 

 

油絵で風景画を描く時のコツ❿ シルエットの重なりを利用する。

 

風景のシルエットを意識して前後関係を出す。

シルエットを描くだけでも、前後関係を出すことができます。

山の重なりなどが良い例です。

シルエットを重ねて、少し色を付けるだけでも前後関係を出す事ができます。

 

シルエットの重なりを意図的にずらす

また、モチーフ同士のシルエットが重なっているときには、

意図的にずらしてあげることも大事です。

 

ずらす理由は、前後関係が解りづらいからです。

 

見栄えとしても良くならない場合が多いです。

是非やってみてください。

 

 

まとめ

Het melkuur, Jan van Gool

他にもコツはたくさんあるのですが今回はここまでです。

今回紹介したことを意識して実践するだけで、もかなりの違いがあると思います。

絵を描きなれている人にとっては、

知ってることが多かったかもしれませんが復習になれば幸いです。

知らないことがあれば、取り入れてみてくださいね。

 

では、ふじゆうでした。

また別の記事で。

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