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油絵のペインティングオイルやテレピン油の使い方や順番を初心者向けに解説

 

皆さん、こんにちは!

絵描きのふじゆうです。

 

油絵のオイルの種類っていっぱいあって、

よく解らないとかありませんか?

 

油絵でのセットには、ペインティングオイルが入っていると思います。

これは、なんぞ?って感じですよね。

また、テレピンは使ってるでしょうか?

あの、臭い奴です。

 

これらの上手な使い方を紹介してい行きたいと思います。

 

 

それでは、やって行きましょー

 

 

そもそも油絵具の使い方は?ペインティングオイルって何?

ペインティングオイルは、揮発油と乾性油、速乾材のシッカチーフなどを混ぜ合わせたものです。

最初から良い感じに調合してあるオイルだと思えばいいです。

基本的には、これだけあれば油絵を描いていくことはできます。

 

ですが、油絵らしい描き方や順番を守ることで、

描きやすさや画面の仕上がりの良さ、丈夫さが違ってきます。

うまく使いこないして、良い作品作りをしていきましょう。

 

 

 

油絵のペインティングオイルの違い

油絵メーカーのクサカベから発売されているものを例に説明します。

基本的に以下の3つがあります。

クサカベ ネオペインティングオイル

 

クサカベ ペインティングオイルスペシャル

 

クサカベ ペインティングオイルクイックドライ

 

この3つの違いは、

乾燥速度と変色のしやすさが違ってきます。

 

ネオペインティングオイルが一番乾燥が遅く変色がしづらいです。

 

逆にペインティングオイルクイックドライは、乾燥が早い代わりに

変色(黄変)のリスクがあります。

 

そして、「ペインティングオイルスペシャル」はその間をった、

特性があります。

 

ですので、どれがオススメかと言われると、

ネオペインティングオイルだけを使えば良いかと思います。

 

 

 

油絵具とペインティングオイルの上手な使い方

 

ペインティングオイルとテレピン油がおすすめ

結論から言うと、ペインティングオイルテレピンを使います!

ペインティングオイルだけでも油絵を描いていく事はできますが、

この2つの組み合わせで、より描きやすくなります。

(また、テレピンの他にぺトロールと言うものがあるのですが、

こちらも揮発油でテレピンと同じようなもので、それを使っても大丈夫です。)

 

この、ペインティングオイルとテレピンを制作過程ごとに分量を変えて使います。

次の項目で説明します。

 

 

 

油絵でペインティングオイルとテレピン油を使った上手な進め方

描き始めから、仕上げ、ニス掛けまでの大きな流れを紹介します。

 

おつゆ描き(テレピン油のみを使用)

まず、最初の段階ではでペインティングオイルは使いません。

テレピンのみを使います。

このテレピンのみを使って描いていくことをおつゆ描きと言います。

テレピンは揮発性の油でシャバシャバしていますので、

水彩画のような描き心地で描けます。

まずはこれの濃淡を利用して下書きしていきます。

 

序盤

テレピンペインティングオイルの比率が、

おおよそ4:6になるように混ぜ合わせたものを使用します。

 

中盤(中描き)

ここでは、

テレピンペインティングオイルの比率が、

おおよそ2:8になるように混ぜ合わせたものを使用します。

 

終盤(仕上げ)

終盤は、ネオペインティングオイルのみを使用して描いていきます。

もしくは、厚めの表現をしたい場合、

ペインティングオイルを使わないでそのまま油絵の具をのせてもよいです。

 

完成後のニス掛け

完成後、画面保護と画面のツヤの統一の目的でニス掛けします。

ここで注意点なのですが、

油絵が完全乾燥するのには約半年かかります。

完全乾燥した後に、ニス掛けします。

直ぐにニス掛けしてしまわないように注意しましょう。

 

ニス掛けには、タブローを使用します。

タブローは、瓶に入っており筆で塗るものと、

スプレータイプのものがあります。

好みで使い分けてください。

 

私は、筆で塗るタイプの物しか使ったことがありませんが、

スプレータイプは、便利でラクらしいです。

 

 

 

油絵具の使い方 中級者向けのオイル調合

正直、上の方法で初心者から上級者までカバーできるので、

何の問題もないのですが、「画用液を使いこなしたい!

と思うそこのあなたに贈ります。

 

ここでは、ペインティングオイルは使いません。

その代わりに、リンシードオイル(orポピーオイル)とダンマル樹脂を使います。

  

下記の順序です。

 

油絵具の使い方➊ テレピン油でおつゆ描き

この段階は、テレピンのみを使用します。

ここは、同じです。

 

油絵具の使い方➋ 序盤

テレピンリンシードオイルの比率が、8:2で使用します。

 

油絵具の使い方➌ 中盤(中描き)

テレピンリンシードオイルの比率が、6:4で使用します。

ここに油絵の具の透明感と光沢を出す目的でダンマルバニス全体の1割混ぜます。

 

油絵具の使い方❹ 終盤(仕上げ)

テレピンリンシードオイルの比率が、2:8で使用します。

ここでも油絵の具の透明感と光沢を出す目的でダンマルバニス1割混ぜます。

ダンマルバニスは、乾燥促進の効果がありますが、

乾性油のリンシードオイルが多い状態なので、乾燥は遅いです。

そこで、乾燥促進剤のホワイトシッカチーフをさらに全体の1割混ぜます。

これで、安定した画面作りができます。

 

これで、「序盤、中盤、終盤、隙がないよね

・・・。

このネタ知ってる人います?笑

 

 

 

【油絵具の使い方】油絵でオイルを使う時の注意点

【油絵具の使い方】オイルは常に新しいものを使う

お皿に作った調合オイルは、使い回さず、都度新しいものを使いましょう。

特に揮発性のテレピンは蒸発しやすいので、分量が変わりやすいですし、

良からぬトラブルを起こしやすいです。

 

【油絵具の使い方】オイルのフタの閉め忘れに注意

テレピンは空気に長い時間触れると、変質してしまいます。

使用後はすぐに容器を密閉し、直射日光の当たらない所で保管しましょう。

 

【油絵具の使い方】オイルの酸化による劣化を防ぐ

オイルは空気に触れると劣化します。

大きい瓶の物は、小さい瓶に移して使うと良いです。

使わない分は、暗所にしまって、長持ちさせましょう。

 

 

 

おまけ(ネオペインティングオイルの成分について)

ネオペインティングオイルは、

テレピン油、リンシードオイル、ダンマル樹脂、シッカチーフ

を混ぜ合わせたものです。

なので、最初に紹介した方法と中級車向けの方法は、

結果的に似たような画用液の分量になります。

 

ですが、自分で調合することで、

画用液の使い方や特性が理解でき、

より自分に合った方法を見つける事ができるようになります。

そういう意味でも紹介させて頂きました。

 

 

👇他の画用液についていろいろ知りたい方はこちらから

油絵に必要なオイル、メディウム、ニス、クリーナーの種類や使い方を解説

 

 

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、ペインティングオイルやテレピン、乾性油の使い方を解説していきました。

ポイントとしては、乾性油の量を徐々に増やして、丈夫な画面を作ることです。

 

油絵は、シンプルに使えば難しくないですが、

奥が深く色々使いこなすのも面白いです。

 

是非自分に合ったやり方を見つけてみてくださいね!

 

では、ふじゆうでした。

また、別の記事で。