皆さん、こんにちは!
絵描きのふじゆうです。
油絵の具って乾燥が遅く、
じっくりゆっくり描けるのが魅力ではあるのですが、
「たまに早く先が描きたい!」
とか
「締め切りに間に合わない!」
とかありますよね。
また、半乾き程度まで乾かせば、上から絵具を乗せていくことは全然できますが、
グレーズなどで下の色を生かしたい場合などは不便ですよね。
そんな悩みをお持ちの方に向けで、
油絵の具を早く乾かす方法を紹介していきたいと思います。
それでは、やっていきましょー
油絵の具の乾燥の仕組み
本題に入る前に、油絵の乾燥についてです。
水彩絵の具やアクリル絵の画は、水を使用しますが、
油絵の具は水を使用しません。
ですので、油絵の具は正確には乾燥と言う言葉はあまり適していません。
実際には、油絵の具が吸気中の酸素によって酸化し固まるといった方が正しいです。
また、水彩絵の具などは、水分が蒸発することで体積が減るので、
塗った時の色と乾燥した時の色が変わってきます。
これに対して油絵の具は、酸化して固まるので体積は減らず、
固まっても塗った時の色を保つことができます。
こういった面で、油絵の具は敷居が高いように思われがちですが、
実は初心者に優しい部分があるんです。
油絵具の乾く時間を短くする方法 5選
油絵具の乾く時間を短くする方法➊ 油絵の具に、シッカチーフ(乾燥促進剤)を入れる。
油絵の具を早く乾燥させるのに便利なのがシッカチーフです。
油絵の具に混ぜる割合は、油絵の具の15%以下で使います。
乾性油に混ぜる場合は、30%ぐらいまで入れても大丈夫です。
入れすぎると、ひび割れなどを引き起こす恐れがあるので気を付けましょう。
また、透明なものと褐色のもがあり、褐色の物の方が乾燥効果は強いです。
ですが、色味も少し変化してしまう点はデメリットになります。
油絵具の乾く時間を短くする方法➋ 油絵の具に、速乾メディウムを使う
速乾メディウムを使う方法は、シッカチーフよりももっと早く乾燥させることができます。
商品によって乾燥速度は様々ですが、
例えば、クサカベから出ている超速乾メディウムであれば、
早くて3時間ぐらいで乾いてしまいます。
遅くても一晩置けば、ほぼ完全に乾いてしまうぐらいです。
合混ぜ合わせる分量は、油絵の具とほぼ同量を混ぜます。
1:1ですね。
インパストの作品など作る時にもおすすめのメディウムです。
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たまに力を抜いて描いてみるのも面白いですよ。
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油絵具の乾く時間を短くする方法➌ 暖房を利かせる
油絵の具は気温が高い方が早く固まる特性があります。
暖かい方が酸化スピードが速いということだと思います。
夏場と冬場だと明らかに乾燥時間が変わってきます。
冬場など、早く乾かしたいときは暖かい部屋に置いておくと良いですね。
油絵具の乾く時間を短くする方法❹ 電気カーペットの上に油絵を置く
この方法も効果的です。
部屋を暖かくするよりも、効率よく乾燥させることができます。
ただ床に置くことになるので、踏みつけて絵を壊したりしないように注意してくださいね。
油絵具の乾く時間を短くする方法❺ 早く乾く油絵の具を使う
そもそも早く乾く油絵の具を使うという手があります。
マツダから発売されている、「クイック油絵具(全82色)」と言うものがあります。
こちらを利用すると、約1日で絵具を乾燥させることができます。
また、クイックドライペインティングオイルを組み合わせることで、
更に乾燥速度を早めることもできます。
これは油絵の具としては、革命なんじゃんないでしょうか。
私も乗り換えちゃおうかなと思うぐらい魅力的です。
❻おまけ 下地に油絵の具を使わない。(アクリル絵の具を使う。)
そもそも油絵の具を使わないという手もああります。
特に下地の段階であれば、アクリル絵の具やジェッソ下地を使用すれば、
かなりの時短になります。
ただし注意しておきたいのは、
油絵の具の上にアクリル絵の具は乗せることはできないです。
油絵を始めたばかりの人などは、知らないと思うので気を付けてくださいね。
油絵の具の乾燥を遅らせるには?
油絵の具にリンシードオイルや揮発油(テレピン)を使わない。
乾性油には、リンシードオイルとポピーオイル、サフラワーオイルなどがありますが、
リンシードオイルの方が乾燥速度が速いです。
また、油絵の具自体でも、リンシードオイルをベースにつくつているものもあれば、
ポピーオイルだけで、作っている絵の具などもあります。
テレピンも乾燥を早めてしまうので、使用量を減らせば、
当然、乾燥を遅らせることができます。
油絵の具を厚く塗る
厚く塗ることによっても乾燥を遅らせることができます。
表面は早く乾いてしまいますが、内側の部分はなかなか乾きません。
基本的には、表面乾燥は、10日ほど、
内側までの完全感想には、半年ほどかかると覚えておきましょう。
冷房を入れる。
夏場など涼しい部屋に置くことによつても乾燥は遅らせることができます。
夏の暑い日は出かけるよりも、クーラーガンガン効かせて、
家でゆっくり絵を描くのもいいかもしれませんね。
油絵の具を、冷蔵庫の中に入れる。
冷蔵庫に入れておくのは、効果絶大です。
絵自体をを入れることはほとんどないと思いますが、
使用途中の油絵の具を保管するときに便利です。
やり方としては、油絵の具の乗っているパレットにラップを被せ、
冷蔵庫に入れるだけです。
簡単ですね。
ラップをかけることによつて、酸化も防げるのでより遅らせることができるんだと思います。
2、3日程度であれば、
ラップをかけておくだけでもだいぶ乾燥を遅らせることもできるのでおすすめです。
まとめ
と言うことで、今回は油絵の具を早く乾燥させる方法について話して行きました。
臨機応変にメディウムや乾燥促進剤や温度管理をすることで、
制作活動を効率よく、進めてみてくださいね。
では、ふじゆうでした。
また、別の記事で。
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