皆さん、こんにちは!
絵描きのふじゆうです。
油絵を描き始めたばかりの頃や、道具選びで迷ってるときなど、
解らないことが多いですよね。
「油絵ってどんなもの?」
「特徴や乾燥時間は?」
「油絵の全体的な流れは?」
「仕上げは保管方法は?」
など、初心者向けに油絵の基本をざっくりわかるような記事になります。
他にも、油絵初心者向けに記事を複数描いていますので、
良かったら読んでみてください。
では、やっていきましょー
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目次
油絵とは
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油絵の起源と歴史
油絵は、古代エジプト時代から存在していた絵画技法です。
アフガニスタンのバーミヤン遺跡の壁画が今のところは最古と言われています。
しかし、その本格的な発展はルネサンス期のイタリアで起こりました。
油絵は、乾燥時間が長く、色彩の鮮やかさや質感の表現が可能であるため、
芸術家たちによって広く採用されました。
このような絵画技法の歴史的な進化は、芸術史上の重要な節目となっています。
油絵の魅力と表現力
油絵の魅力は、その豊かな色彩表現と質感の豊かさにあります。
絵具がゆっくりと乾燥するため、時間をかけて作品を仕上げることができます。
また、油絵の具は他の絵画技法に比べて混色や重ね塗りがしやすく、
細かなディテールから大胆な筆致まで幅広い表現が可能です。
これによって、芸術家達は自由な発想を絵画に表現してきました。
油絵の具と他の絵画技法の違い
油絵の具は、水彩やアクリルなどの他の絵画技法と比べて特徴があります。
まず、油絵の具は油性の絵の具であり、水を使わずに乾燥するため、
色がより鮮やかに現れます。
また、重ね塗りがしやすく、滑らかな質感を作り出すことができます。
これに対して、水彩やアクリルは水性の絵の具であり、
乾燥が早く、透明性や軽さが特徴です。
絵画の目的や表現したいイメージに応じて、絵の具を選ぶことが重要です。
油絵の具の種類と特性
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油絵の具の特徴とは?
主な特徴としては、乾燥時間が比較的長いこと、
色彩の豊かさと深み、重ね塗りによる質感の表現などが挙げられます。
また、絵具の組成やブランドによっても特性は異なるため、
自身の好みや絵画の目的に合わせて選びましょう。
油絵の具の注意すべき有害物質や揮発性の問題について
油絵の具には、一部の絵具に有害な物質が含まれている場合があります。
特に揮発性のある成分は、作業環境や健康への悪影響を与える可能性があります。
そのため、絵具を使用する際には換気をしっかりと行いましょう。
また、絵具を使った後は手や道具の洗浄にも注意し、安全に取り扱いましょう。
油絵の具の色の選び方
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油絵セットから始めてみる
油絵を始める初心者にとって、油絵セットは便利な選択肢です。
油絵セットには必要な絵具や道具がまとめて揃っており、手軽に始めることができます。
セットの中に油絵の具や筆、パレットなどが含まれています。
初めての方には、絵具や道具の種類を一度に揃えることで、
準備の手間を省きながら絵画の基礎を学ぶことができます。
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油絵の具の透明度を見て絵具を選ぶ
油絵の具を選ぶ際には、絵具の透明度を確認することが重要です。
透明度は絵具が乾いたときに透明な層が作られる能力を表しており、
その結果、下の層の色彩や模様を透過させることができます。
透明度の高い絵具は重ね塗りや混色の際に有用であり、
豊かな表現力を実現するのに役立ちます。
逆に、透明度の低い絵具はより濃い塗りつぶし効果を与えることができます。
自分の絵画スタイルや目的に合わせて、透明度の異なる絵具を選ぶことで表現の幅が広がります。
油絵の具の乾燥時間
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油絵の具の乾燥時間は?上手に活用するコツ
油絵の具の乾燥時間は、絵具が完全に乾くまでの時間を指します。
乾燥時間は絵具の種類や厚み、環境条件によって異なります。
まずは絵具を厚塗りする場合は乾燥に時間がかかるため、
薄く重ね塗りすることで乾燥時間を短縮することができます。
絵の具の種類にもよりますが、基本的に薄塗りの場合3~7日ぐらいで表面乾燥します。
乾燥スピードを調節するために、速乾メディウムなどををうまく利用することで、
作業をスムーズに進めることもできます。
ただし、速乾剤の使用には注意が必要であり、
使い方を間違えるとひび割れや劣化の可能性があります。
絵具の特性や使用方法をよく理解した上で使用しましょう。
油絵の具の種類による乾燥時間の違い
オイルの種類や添加物、顔料の種類によって乾燥時間が変わってきます。
絵具の中の油が酸化反応を起こして徐々に固まっていききます。
しかし、速乾性のある絵具も存在します。
速乾性の絵具は、特殊な添加物や乾燥促進剤が含まれており、
比較的短い時間で乾燥します。
(マツダから発売されているクイック油絵の具など)
乾燥時間の違いは、絵画制作のスケジュールや表現の意図に影響を与えます。
乾燥時間が長い絵具を使用する場合は、
時間がたっても修正などを行いやすいです。
一方、乾燥時間が短い絵具を使用する場合は、
素早く作業を進めることができますが、修正や重ね塗りが難しくなる場合もあります。
絵画制作の際には、絵具の乾燥時間を考慮しながら適切な絵具を選びましょう。
自分の作品や表現のスタイルに合った乾燥時間を持つ絵具を選ぶことで、
作業効率を上げたり、意図した表現を実現することができます。
また、乾燥時間が長い絵具を使用する場合は、
作品を保護するために十分な乾燥時間を確保することも大切です。
油絵の具の基本的な道具とオイルの使い方
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油絵の基本的な道具の使い方
油絵を始める際に必要な基本的な道具の使い方を紹介します。
まずはキャンバスが必要です。
始めての場合は、3号から~6号ぐらいのサイズがおすすめです。
キャンバスに下地を塗っていきます。
下地を塗ることによって、絵に深みを出すことができます。
油絵の具は、そのままパレットに出して、筆に付けて、
キャンバスに描いていくこともできますが、
ペインティングオイルで好みの硬さに調整してから、
キャッバスに絵の具を乗せるのが基本です。
また、チューブから出した絵具は、成分が分離している場合もあるので、
パレット上でよく練っておきましょう。(古い油絵の具は特に)
寝る道具は、キャンバスナイフを使用します。
2本あると、便利です。
油絵の基本的なオイルの使い方
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油絵にはさまざまな種類のオイルが使われます。
オイルは絵具の性質や塗り心地を調節し、絵画の仕上がりに影響を与えます。
まずはオイルの種類を理解し、それぞれの特性を把握しましょう。
最初のうちは、ペインティングオイルと揮発油、乾性油だけ覚えておけば十分です。
オイルの使い方によって、絵具の粘度や乾燥時間をコントロールすることができます。
油絵の具での失敗例とその対処法!初心者が陥りがちなトラブルと解決策を紹介
まず、一つの失敗例として絵具が乾く前に重ね塗りをしてしまうことがあります。
これによって色が混ざってしまったり、絵画が乾燥せずに崩れたりする可能性があります。
この場合、最も重要なのは待つことです。
絵具が完全に乾くまで時間をかけることで、問題を避けられます。
また、乾燥を早くしたい場合は乾燥促進剤などを使いましょう。
さらに、初心者が陥りがちな失敗例として、オイルの使い間違いのトラブルがあります。
例えば、揮発油のつもりで使っていたけど、実は乾性油だったみたいな例です。
オイルを複数使用する場合は、オイルを出すお皿はデザインの違うものするなど、
混同しないような工夫をしておくことをおすすめします。
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油絵で使い終わったブラシや道具の洗浄と片付け方法
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油絵筆のお手入れ方法とは?使い方による油絵筆の劣化を防ごう!
油絵筆は美しい絵画作品を描くために欠かせない道具ですが、
正しいお手入れを行わないと絵具での劣化や筆毛のダメージが生じることがあります。
ここでは、油絵筆のお手入れ方法と絵具の劣化を防ぐためのポイントを解説します。
まず、絵画作業が終わった後は、筆毛に残った絵具をキッチンペーパなどでぬぐい取ります。
次に、筆洗機で筆の絵の具を落とします。
ぐるぐるかき混ぜて、絵の具を落とします。
筆洗機の底に金網上のものがある場合は、そこに駆る擦り当てるようにしてやると良いです。
そして、もう一度キッチンペーパで拭き取ります。
次に、流しに向かいます。
石鹸や、食器洗い用洗剤を用意して、掌に出すか筆に付けます。
手のひらに筆で円を描くようにこすりつけるようにして洗います。
絵の具がにじんでこなくなるまで、これを数回繰り返します。
奇麗になったら、ウエスかキッチンペーパで拭き取ります。
水気が残らないように、拭き取ります。
また、筆毛を形状を整えるために、洗った後は軽く押さえながら形を整えると良いです。
人間の髪の毛と一緒で寝ぐせみたいなのが、付かないようにする為です。
筆毛を乾かす際には、風通しの良い場所で自然乾燥させます。
筆毛がまとまりやすいように、保管時には専用の筆立てや、
紙で巻くなどの対策を行うこともおすすめです。
さらに、絵筆は定期的にリンスをしてあげることで長持ちさせることもできます。
髪の毛用のリンスで大丈夫ですが、クサカベから発売されているブラシソフターがおすすめです。
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長く使える油絵具の秘訣!油絵の具のお手入れと保管のポイント
油絵の具を長く使うためには、適切なお手入れと保管が重要です。
ここでは、絵具のお手入れと保管のポイントを解説します。
次に、絵具の保管方法です。絵具を使い終わったら、
しっかりと容器を閉めることが大切です。
空気に触れると絵具が酸化し、品質が劣化する可能性があります。
特に金属製のチューブに入った絵具は、しっかりとキャップを閉めて保管しましょう。
また、絵具を保管する場所は温度や湿度の変化が少なく、
直射日光の当たらない場所が理想的です。
また、絵の具のチューブは、ふたの溝に絵の具ができるだけ残らないように注意しましょう。
絵の具がフタに残ったまま閉めると、絵の具が固まってしまい開かなくなることがあります。
開かなくなつてしまった場合は、力が入りずらいのでプライヤーなどを使うと良いでしょう。
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👆ウォーターポンププライヤー
長く使える絵具を保つためには、お手入れと保管は大切です。
絵具のお手入れは使い終わった後に丁寧に行い、保管は適切な環境で行うようにしましょう。
これらを守ることで、常に良質な状態を保ち快適に絵を描けるようにしたいですね。
油絵の保存、管理方法
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油絵の具のニス掛け
油絵の具のニス掛けは、絵画の保護や仕上げに重要な役割を果たします。
ここでは、油絵の具のニス掛けについて解説します。
ニスとは、透明で光沢のある液体のことを指します。
油絵の具には、時間が経つと表面がくすんでしまったり、色が褪せたりすることがあります。
ニス掛けは、絵具の色合いを鮮明にし、絵画の持続性を高める役割があります。
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/06/スクリーンショット-2023-06-23-105642-300x262.png)
ニス掛けの方法は比較的簡単です。
まず、絵画が完全に乾燥したことを確認しましょう。
通常半年以上かかります。
湿った絵具にニスを塗ると、変色や劣化の原因になる可能性があります。
次に、専用のニスを選びます。
ニスにはマットな質感のものや光沢のあるものなど、さまざまな種類があります。
自分の絵画に合ったニスを選ぶことが重要です。
ニスを塗る際は、絵具の表面が均一になるように丁寧に塗布します。
均一に塗ることで、絵具の保護や見た目の仕上がりにつながります。
塗布後は、しっかりと乾燥させましょう。
通常、ニスの乾燥時間は数時間から数日かかりますので、十分な時間を確保してください。
油絵の具の顔料の変色や劣化の原因と防止策
油絵の具の顔料は、時間が経つと変色や劣化する可能性があります。
ここでは、顔料の変色や劣化の原因と、それを防止するための方法について解説します。
光や紫外線の影響: 太陽光や人工光にさらされることで、顔料の色が変わることがあります。
特に紫外線は顔料に対して強い影響を与えます。
このため、絵画を展示する場所や保管場所では、直射日光や強い光を避けるようにしましょう。
また、絵画を飾る際には、紫外線をカットする特殊なガラスやフィルムを使用したものもあります。
高温多湿の環境も顔料の変色や劣化を促進させる可能性があります。
適切な温度と湿度は、顔料の保存状態を良好な状態に保つために重要です。
専用の保存庫や調湿剤を用意している人も居るようです。
顔料の変色や劣化を防ぐためには、絵画の適切な保管や展示、環境管理が欠かせません。
これらの対策を講じることで、絵具の色の鮮やかさや品質を長期間にわたって保つことができます。
絵画の美しさと持続性を守るために、顔料の変色や劣化に対する注意を忘れずに行いましょう。
まとめ
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/06/field-533541_1280.jpg)
と言うことで、
油絵とは?油絵の具の特徴と乾燥時間、使い方等を初心者向けに解説していきました。
読みずらい文章などありましたら、すみません。
油絵は、敷居が高いように思われがちですが、少し知識があれば誰でも始められます。
是非、チャレンジしてもらえると嬉しいです。
では、ふじゆうでした。
また、別の記事で。
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