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油絵の歴史、油絵の具の特徴、魅力を紹介【油彩】

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皆さんこんにちは!

絵描きのふじゆうです。

 

皆さんは、油絵を美術館などで見たことはありますか?

油絵を鑑賞のものと思っている人もいるでしょうし、

油絵を実際に描いている人、

油絵を見たことないという方もいるかもしれませんね。

 

私の場合は、学校の義務教育課程では、油絵の具を触ったことがありませんでしたので、

ぼんやりと昔の古典的な絵のイメージしかありませんでした。

 

ですが、初めて絵画教室で油絵の絵の具を塗った時の油絵の具の奇麗さに感動し、

今もなお油絵を描き続けています。

写真や画面では伝わらいものが油絵の具にはあります。

 

というわけで、

今回は油絵の具の歴史や技法を交えながら油絵の具の特徴や魅力について話していこうと思います。

 

それでは、やっていきましょー

 

 

油絵の歴史

油絵の技法を始めて作ったのは、

1400年頃のフランドルの画家ヤン・ファン・エイクと言われています。

それまでは、テンペラ画が主流でした。

 

油絵以前のテンペラ画とは

テンペラ画というのは、顔料に卵を混ぜた絵の具で板の上に描いていく描き方です。

テンペラ画は、油彩に比べて乾燥が早く、

間違えて描いてしまった場合に修正や途中からの構図の変更が難しいです。

また、固着力(画面と絵の具のくっ付く力)は弱く厚塗りや重ね塗りも困難です。)

 

ですが、油絵の場合は固着力は強く、乾燥も遅い、厚塗りも可能

色の混ぜ合わせもできること、修正や変更が容易というメリットがあります。

 

画家にとっても、イメージを表現するのに使いやすい絵の具ということで、油絵の具が使われること

が多くなつていきました。

 

当時の画家としては、有名な人を上げるとレオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロ、ラファエロ

などが、この当時油彩画を描いています。

レオナルド・ダ・ヴィンチのモナ・リザは知らない人は居ないぐらい有名ですよね。

 

この3人はルネサンスの三大巨匠と言われます。

 

モナ・リザの絵には、スフマートと言われるぼかしの技法が使われています。

 

因みに日本に油絵が入ってきたのは江戸時代末期から明治時代ぐらいだと言われています。

 

 

👇ルネサンスの画家や油絵に興味がある方はこちらから

ルネサンスの有名な画家や油絵の代表作を紹介【人間中心主義】

 

 

 

油絵が本格的に広まり確立していったのは?

油絵の描き方を見つけたのはヤン・ファン・エイクと言われていますが、

まだその頃は、テンペラ画の描き方と油絵の描き方が入り混じっていました。

 

油絵の発明で自由度が増した

テンペラ画主流の時代では、正確にした図を作りその上の色を乗せていくという感じで、

制作に自由がなく計画的に絵を作っていかなければなりませんでした。

 

油絵の技法では、下図段階で直接絵具を乗せて描いたり、

制作の途中で構図の変更などもできるよう

になり表現の幅が広まっていきました。

今の形に近い油絵表現になったのはルネサンス期からバロックにかけてです。

バロック(1600年頃)の画家は、カラヴァッジョ、ルーベンス、ベラスケス、レンブラント、フェルメールなどですね。

 

油絵の技法 明暗法

このころの技法としては、

暗い所と明るい所のコントラストの強い絵で有名なカラヴァッジョの明暗法などがあります。

スポットライトが当たったようなインパクトのある絵が特徴的です。

レンブラントやベラスケスはこの技法をさらに追及して、独自の表現技法をしています。

 

ベラスケスの絵は、粗いタッチが多いですが、

離れてみると違和感なく効果可的に明暗が表現されています。

 

レンブラントも、明暗法に加え絵の具を盛り上げて描くインパスト技法の上にグレーズするなどして個性的な表現を出しています。

 

言葉足らずでうまく言えないのですが、

繊細だけど大胆さもあり絵の魅力を引き立てているように感じます。

 

歴史をだどっていくときりがないので、これくらいにしておきます。

 

油絵に明確なルールはない

油絵には特別こう描かなければいけないという明確な決まりはありません、

ですが、古典的な技法を参考にしてみたり、生かすことによって、

先人の知恵に学ぶというか、そういった部分にも面白さを見いだせる部分だと思います。

是非歴史的な名画などにも目を向てみてくださいね。

 

 

👇バロック様式と美術作品はこちらで紹介しています

油絵の技法を確立したバロックの画家や有名作品など紹介

 

 

油絵の魅力

 

油絵の重ね塗り(グレーズ)による色彩表現

さて、油絵の私の考える魅力についてですが、

一番の魅力は透明色を重ねていく技法グレーズにあると思っています。

他にもいろいろな技法がありますが、乾燥するのが遅いという特性を生かして、

色を重ねていく過程で絵にどんど深みを増し、色も複雑に入り混じり、

絵に描き手の心情が乗ります。

 

また、油絵の魅力は、デッサン的なモノだけではなく、

マチエールや色の重なり、色を乗せるタイミングなどいろいろな要素が合わさって、

様々な表現になります。

 

油絵は観る角度によっても見え方が変わる

デジタルと違って、見る角度距離によっても見え方も違ってきますし、

高級感のある絵の具です。

アクリル絵の具などと比べると解りますが、

アクリルはビニールぽいですが、油絵は光沢に品があり美しいです。

 

表現方法も幅広く自由な表現が可能です。

 

若干、敷居の高いイメージがあるかもしれませんが、

絵描き初心者にはもってこいの絵の具だと思っています。

 

 

他にも絵の具の特徴や魅力についてはこちらの記事👇で紹介していますので、

良かったら見てみてください。

油絵と水彩画の違いは何?おすすめの絵の具は?【アクリル】

 

 

まとめ

油絵の具について、紹介していきました。

油絵には様々な魅力が詰まっています。

あなたにしかない魅力を表現したり、古典的な技法を活用することによっても

様々な表現ができますね。

 

油絵というものがどういうものなのか、少しでも伝われば幸いです。

 

では、ふじゆうでした。

また別の記事で。