絵描きのふじゆうです。
油絵って敷居が高く、難しいものだと思っていませんか?
実はそんなことはありません。
水彩画やアクリル画などと比べて、油絵は初心者向きな絵の具です。
その理由として、油絵は何度でも描き直しが出来ます。
水彩絵の具などは、書き直しが出来ませんよね。
また、アクリル絵の具と違い、
油絵の具の光沢や透明感が絵の見え方を助けてくれることもあります。
アクリル絵の具は、あまりごまかしが効かないので、油絵よりも難しいと思います。
そんな油絵の具の魅力を知ってもらう為にも、
油絵の具のことを私なりに分かりやすく解説していこうと思います。
では、やっていきましょー
・油絵の道具について知りたい人
・油絵を始めたばかりの人
目次
そもそも油絵の具とは? 油絵の具のあれこれ
油絵の具の歴史
油絵の具は絵の具の中でもかなり歴史の長い絵の具です。
15世紀、ファン・アイク兄弟によって確立されました。
600年もの歴史があるということですね。
それ以降多くの画家たちが油絵を描き、今も多くの作品が残されています。
油絵の具の材料
油絵の具は主に以下の材料で作られています。
顔料: 油絵の具の中心的な成分であり、色を出すために入っています。
顔料は天然の鉱物、酸化鉄、鉛、カドミウムなどの化学物質から作られます。
多彩な色調を実現するためにさまざまな顔料が使用されています。
油: 一般的に乾性油が使用され、顔料と混ぜられて絵具を作ります。
油は絵の具を固めて、耐久性を高める役割を果たします。
油絵の具は乾燥が遅い
油絵の具は、他の絵の具と比べて乾燥が遅いです。
手で触れて手につかなくなるぐらいまでの乾燥するのに1週間ほどかかります。
また、完全に内側まで乾くのには約半年かかると言われています。
乾燥が遅い理由としては、油絵の具は蒸発して乾くのではなく、
油が酸化して乾くからです。
また気温が高いほど、乾燥速度も速くなります。
油絵の具は水で溶ける?
油絵の具は顔料を油と混ぜて作られたものなので、
水では溶けません。
油と水は混ざらないので当然ですね。
水の代わりにオイルを使うのが油絵です。
油絵の具の透明度
油絵の具は非常に透明度の高い油絵の具です。
油絵の具は、良くアクリル絵の具と比べられるのですが、
実際に見比べると全然違います。
油絵の具は、透明度が高く光沢があります。
アクリル絵の具は、マッドな質感で透明度はあまり高くないです。
油絵の具のオイルの種類
油絵のオイルは大きく分けて2種類のオイルがあります。
一つが、乾性油で、もう一つが揮発油です。
乾性油
乾性油は、油絵の具自体にも入っているものです。
この乾性油が固まり、キャンバスとくっ付きつやを出します。
乾性油には、主にリンシードオイルとポピーオイルの2種類があります。
揮発油
揮発油は、主に油絵の具の粘度や濃さの調整や、
乾燥を早くするために使われます。
また、油絵の具を溶かす効果もあるので、掃除や消しゴム的な役割でも使われます。
揮発油は、テレピンやぺトロールが使われます。
油絵初心者は、何からからすればいい?
➊道具をそろえる
まずは、道具をそろえるところから始めましょう。
道具がないと何も始められませんよね。
➋油絵の道具の使い方、基本的な描き方を知る
次に油絵の道具の使い方、基本的な描き方を知る必要があります。
最初の段階では、難しいことは覚える必要はありません。
基本的な事だけ抑えておけば大丈夫です。
➌描くモチーフを決める
次に描くモチーフを決めます。
最初に描くモチーフとしては、静物画がオススメです。
初めてで、人物画や風景画に挑戦するのは少しハードルが高いと思います。
ですが、描きたいものを描くのが一番ですので、
人物が描きたいのであれば、描いちゃいましょう。
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➍油絵を楽しむ
描くモチーフまで決まったら、
いよいよ描いていきます。
楽しみながら描くのが一番ですね。
油絵の具のおすすめは?セット買い?
油絵をまず始める時には、油絵セットを買うのが簡単です。
必要な道具が一通り入っています。
油絵セットを選ぶ際は、木箱が付いていないもので、
油絵の具が国内産のものがオススメです。
この記事を書いている時点での油絵セットのおすすめを乗せておきます。
はじめての油彩セット 向日葵3
このセットとテレピンを別で買うと良いかと思います。
キャンバスも付いていますのですぐに描き始められます。
とりあえず、7000円ぐらいあれば始めることができます。
木箱のセットを買うと、15000円以上掛かってしまいます。
油絵のセットのおすすめなどは、別の記事でも紹介しています。
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油絵に必要な道具の使い方を初心者向けに紹介
上のセットに入っつているものについて使い方を簡単に紹介します。
道具の使い方➊ 油絵の具セット
ホワイトだけ大きめのものが入っている理由は、ホワイトが一番多く使う色だからです。
逆にあまり使わない色は、ブラックになります。
道具の使い方➋ 油絵筆
油絵セットに入っているのは、豚毛の筆です。
油絵筆には硬毛筆と軟毛筆と言うものがあり基本的には硬毛の豚毛の筆が使われます。
豚毛の筆は硬く、キャンバスに油絵の具を付けるのに適しています。
道具の使い方➌ ペインティングナイフ
パレットに出した油絵の具を混ぜて混色したり、
キャンバスに油絵の具を乗せるのに使います。
道具の使い方❹ ペインテインングオイル
ペインティングオイルは、乾性油、テレピン、樹脂、シッカチーフなどを混ぜ合わせたものです。
最初はよくわからないと思うので、油絵の具を薄めるためのものと覚えておけば大丈夫です。
道具の使い方❺ ブラシクリーナー
ブラシクリーナーは、油絵筆の絵の具を洗い落とすために使います。
ふたを開け、その中に筆を付けて、すすぎ洗いをするものです。
底の方に、落ちた油絵の具が沈殿する仕組みになっています。
道具の使い方❻ 油壷
オイルを入れるためのツボです。
これにペインティングオイルを入れて使います。
下の方にクリップが付いていますが、
これは、油壷をパレットに固定するためのものです。
パレットを手に持って描きたい場合は付けます。
道具の使い方❼ ペーパーパレット
ペーパーパレットは、油絵の具を混色したりするために使います。
使い終わったら、一番上の1枚だけを破って捨てます。
ペーパーパレットは、木製パレットと違い片付けが楽です。
道具の使い方➑ キャンバス
キャンバスは、油絵を描くための支持体です。
これに油絵の具を乗せて、油絵を描いていきます。
油絵の具は、一応紙にも描くことはできますが、
紙にそのまま描くと髪を劣化させてしまうので保存は効きません。
紙に描く場合は、紙にジェッソと言う下地材でコーティングする必要があります。
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道具の使い方❾ テレピン
テレピンは、揮発油です。
揮発油は乾性油とは違い、蒸発して乾くので匂いが結構きついです。
油絵を描いていくときの序盤や下描き、消しゴムの役目として使います。
使う場合は、換気したほうが良いです。
気分が悪くなることがあります。
油絵の具とオイルの使い方
油絵の具は、そのまま何も混ぜないで、筆に付けてキャンバスに塗ることもできます。
薄めたいときにオイルを使います。
油絵初心者の場合は、ペインティングオイルを使うことになると思います。
油絵セットを買った場合は、基本的にこれが入っています。
水の代わりにこれを使うイメージでOKです。
薄く塗りたいときは、このペインティングオイルで粘度を調整して使います。
後は描いていくだけです。
油絵の描き方 基本
初めての場合、油絵の具とテレピン、ペインティングオイルだけで描いていけば十分です。
また、正直な所、油絵の具はこうしないといけないと言う明確な描き方は決まっていません。
一般的な描き方を紹介したいと思います。
➊鉛筆もしくは、木炭で下書きをする。
➋油絵の具とテレピンを混ぜておつゆ描きをする
➌油絵の具とペインティングオイルを使い固有色を置いていく
➍中塗りで更に描き込んでいく
❺仕上げやハイライトを入れる
👇こちらの描き方は下で紹介しています。
まとめ
と言うことで、油絵の具の使い方を簡単に紹介していきました。
油絵は、シンプルに使うのであればそんなに難しくありません。
ですが、使いようによってはいろいろな使い方があり奥深いところが魅力に一つでもあります。
まずは、簡単な基本的な描き方を覚えて、
いろいろ応用していくと楽しく油絵を学べるのではないでしょうか?
是非、楽しみながら油絵を描いてみてくださいね。
油絵を描く人がもっと増えたら、嬉しいです。
また、別の記事で。
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