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油絵を立体的に描くコツ9選!こう描けば立体的に観える!?

 

ふじゆう
ふじゆう
皆さんこんにちは!
絵描きのふじゆうです。

油絵で立体的な絵って美術館などで観ますよね。

こういう絵は、

どのように描かれているの?

どれだけの時間が掛かっているの?

っと思ったことはありませんか?

 

油絵の具は立体的な絵を描くのには向いている絵の具と言えます。

では、どうやったら立体的な絵が描けるのか、

油絵を立体的に描くコツ9選!

と言うことで紹介していきたいと思います。

 

それでは、やって行きましょー

この記事におすすめの人
・油絵などで立体的な絵が描きたい人

・写実的な絵を描くコツが知りたい人

・絵が上手くなりたい人

 

油絵を立体的に描くコツ➊ 明暗法

立体感は白黒で表現できる?

油絵以前に絵を立体的に見せるためには明暗法が効果的です。

明暗法と言うほどもなく、明暗がとにかく大事だということです。

どういうことかいと言うと、

絵を描く時には色彩に目を向けがちです。

ですが、立体的な絵と言うのは明暗差が効果的に使われています。

写真などを白黒にしても、立体的に見えますよね。

つまり、色彩は立体感とはあまり関係ないのです。

 

白黒と色彩を分けて考える

では、どうやって描いてい行けばいいのかですが、

色彩と明暗を同時に考えて絵を描いて行くのは難しいです。

そんな時に便利なのが、グリザイユ画法です。

グリザイユ画法とは、まずは白黒の無彩色で絵を描いて行き、

ある程度明暗が整った後に色を乗せていく技法、やり方です。

因みに、茶色などの一色だけを使った場合は、カマイユと言ったりします。

古代からある描き方であり、

現代のデジタルの分野でも応用されて使われています。

今も昔も変わらず、理にかなったやり方と言えるでしょう。

 

油絵では、カマイユのおつゆ描きがオススメ!

油絵で、下描きをする際にはおつゆ描きと言う手法が使われます。

おつゆ描きと言うのは、油絵の具とテレピン油のみを使い、

シャバシャバの状態で描いて行く手法です。

おすすめの色としては、バーントシェンナです。

バーントシェンナの茶色を使うので、カマイユになりますね。

このおつゆ描きで、序盤は色彩を考えずに明暗を捉えていくと言う訳です。

もちろん、カマイユで中盤以降まで細部を描き込んで行った後に色を乗せることもできます。

 

油絵の技法一覧。古典技法12選!を解りやすく解説!

 

 

 

油絵を立体的に描くコツ➋ グラデーションの幅を増やす

 

グラデーションを滑らかにする

立体的な油絵にするためのコツとして、

当たり前ですがグラデーションの幅を増やすことも重要です。

グラデショーンの幅が狭いと、当然ですがイラスト調になりやすいです。

グラデーションつまり、ぼかしを利用して、

明暗の境目を滑らかにすれば良いのです。

言うだけは簡単ですが、これが難しく大変なんですけどね(^^;

 

グラデーションの扱いを使い分ける

ただし、何でもかんでもグラデーションでぼかせばいいと言う訳でもありません。

世の中のものは、乱反射するものと全反射するものに分かれます。

(因みにもう一つは透明(半透明)です。)

乱反射と言うのは人間の皮膚などのマットな質感のものです。

全反射するものでは、表面が凸凹しておらず磨かれた金属などです。

 

人間の皮膚などの乱反射するものは、グラデーションの幅を増やし、

金属などの反射の強いものは、極端な明暗差を作りつつ、

グラデーションの幅を利かせる必要があります。

油絵のぼかし方やグラデーションのやり方を解説!ぼかし道具も紹介!

 

 

 

油絵を立体的に描くコツ➌ 強い光を当てる

モノは太陽光のような光が強いほど立体的

ものは光が強く当たっていたほうが、立体的になりやすいです。

強い光が当たるということは、その照らされる対象物に、

幅の大きい明暗差を及ぼし、さらに影もくっきりと表れます。

 

モノの立体感は光の方向でも違う

光の方向によっても物の立体感は知違ってきます。

例えば、逆光の光の場合は、対象物は立体的にはならずシルエット状に観えますし、

真正面からの光が当たる場合も立体的には見えづらいです。

なぜかと言うと、影が落ちないからです。

影と言うのは、モノを立体的に見せるうえで重要な役割を果たしています。

 

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油絵を立体的に描くコツ➍ 反射光を描く

反射光って何?

反射光と言うのはご存じでしょうか?

反射光と言うのは例えば、

太陽光などが地面に反射し、ボールなどに当たった光のことです。

「えっ?そんな光まで描かないといけないの?」

とあまり絵を描かない人は思うかもしれませんが、

絵を描く人にとっては、常識でかなり重要なことです。

上の手の写真でいうと、手の候(反対側)に光が当たつているのが分ると思います。

 

反射光は大げさに描くぐらいが良い場合がある。

反射光は、意識しないとあまりその明暗には気づけない場合が多いです。

デッサンをやったことがある人ならなんとなく解ると思うのですが、

反射光は基本的に側面やモノの裏側(光の当たる方向と逆側)にできます。

絵で描く場合は、少し主張強めで描いてあげると効果的です。

 

 

油絵を立体的に描くコツ❺ 透視図法を利用する

透視図法とは?

絵を描く上で経験も大事ですが、知識でカバーできる部分も多くあります。

その一つが透視図法を知ることです。

透視図法とは、簡単に言うと、建築などの設計図を描くことに似ています。

正確に描かなくても、意識するだけでもモノの観え方は違ってきます。

 

透視図法には3つの種類がある。

透視図法は、1点透視2点透視3点透視の3つがあります。

ここでは詳しく説明しませんが、

せめて1点透視と2点透視だけでも頭に入れておくことをおすすめします。

透視図法は、風景画などを描く場合は、必須の知識です。

油絵で風景画や背景に欠かせないパース(透視図法)とは?簡単な描き方

 

 

油絵を立体的に描くコツ❻ 空気遠近法を利用する

空気遠近法とは?

空気遠近法も質ているだけで、何かを立体的に描ける知識の一つです。

特に風景画で多く使われます。

簡単に言えば、遠くにあるものは青白く霞み、

コントラスト(明暗差)が下がります。

 

上の写真を観てみてください。

遠くの山ほど霞んで青くなつているのが分ると思います。

 

空気遠近法は、湿度によっても変化する

ここは、少しマニアックな知識になります。

日本の気候は、湿気が多いです。

つまり空気中の水分量が多いです。

この場合、青白くなります。

 

逆に海外などの湿気の少ない地域では、

遠景の景色ほど、青ぽくなります。

日本でも、からっとした日には青く澄んでみえます。

 

 

油絵を立体的に描くコツ❼ 輪郭線を太く描かない

油絵で立体的に描こうとする場合、輪郭線はあまり描かないほうが良いです。

輪郭線が太とイラストっぽくなりがちです。

輪郭線を描く場合でも黒などの強い色を使のではなく、

薄い色を使うだけでも和らぎます。

また、光が強く当たっている部分は輪郭線がなくなる場合もあります。

輪郭線にとらわれず、明暗を観ることに重きを置くと良いでしょう。

 

 

油絵を立体的に描くコツ➑ シルエットの重なりに気を付ける

モノ同士シルエットを意図的にずらす

もの、モチーフ同士のシルエット(輪郭線)の重なりも絵の立体感に大きな影響を与えます。

例えば、リンゴが2つ立体的に描かれていたとして、

縦にほぼ重なっている状態で置かれていたら、あまり立体的には観えずらいです。

描く対象のモチーフをずらすか、

絵を描く時にわざとずらしてあげましょう。

 

モノ同士の前後関係も空間演出に影響する

静物画などで言えることですが、

2つのリンゴを水平に横に並べた場合と、

2つのリンゴの前後関係の距離を離した場合では、

それだけで立体感、空間の感じとり方が違ってきます。

こういった工夫も大事かと思います。

 

 

油絵を立体的に描くコツ❾ 絵に嘘をつく

絵は写真ではない。嘘をついても良い。

最後ですが、絵は写真ではないので、効果的に嘘をつくことも重要です。

(人に嘘をつくのは、あんまりしちゃだめですよ笑)

写真は真実を映しますが、絵は真実を映すなんて聞いたことはないですよね。

 

油絵などの絵は、描く人が絵を観てくれる人にどう見せたいかだと思います。

写真には写真の役目があり、絵には絵の役割があります。

人を感動させられるのも絵の持っている力、存在価値ではないでしょうか。

 

 

まとめ

今回は、油絵などの絵を立体的に描くためのコツ

と言うテーマで紹介させていただきました。

 

絵を立体的に描くこと、つまりデッサンすることは、

絵を描くことで基本であり大事な部分です。

また、立体的な絵、写実手的な絵を描く場合、デッサン力を磨くのが近道です。

 

是非基礎を押さえて、あなたの思い描く絵を描いてくださいね(^^

ふじゆう
ふじゆう
では、ふじゆうでした。
また、別の記事で。

 

油絵で静物の基本的な描く順番・描き方。初心者におすすめの描き方を紹介!