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油絵は溶き油を使わないで描ける?オイルについて初心者向けに解説!

 

ふじゆう
ふじゆう
皆さん、こんにちは!
絵描きのふじゆうです。

油絵の具の溶き油ってかなりの種類がありますよね。

シンプルに使えば至って簡単なのですが、

いろんな使い方、オイルの調合比などを

試してみるのも油絵のマニアックで面白い部分の一つです。

 

今回は、油絵は溶き油を使わないで描けるのか

について紹介します。

また、溶き油の使い方や、

おすすめの溶き油も紹介したいと思います。

 

では、やっていきましょー

 

油絵は溶き油を使わないで描けるのか?結論

油絵は溶き油を使わなくても描ける!

結論から申しますと、油絵は溶き油を使わなくても問題なく描けます。

ただし、油の特徴を生かしたり、油絵の具を薄めたりすることができないので、

表現の幅が少なくなってしまいます。

 

油絵に絶対的なルールは存在しない

そもそも油絵には、こうしないといけないと言うルールは存在しません。

好きに描いていいものです。

決まった使い方と言う呪縛、固定観念に囚われていると、

自由な表現やユニークな発想が沸いてこない部分もあると思います。

こうしたい!と思う「あなた自身の考え」が一番大事です。

 

 

溶き油を使わないで描くとどうなる?

オイルで溶いた油絵の具とオイルを使わない場合の違い

油絵で溶き油を使わないで描くとどうなるのかお話しします。

溶き油を使わない場合は、基本的に厚塗りになります。

オイルで溶かないので、物質的な厚みがあり重めの表現になります。

抽象画的な表現には向いていると言えるでしょう。

溶き油を使った場合は、油絵の具が薄くなるので、

平面的でぼかしやグラデーションなどがやりやすくなります。

 

溶き油を使わないで描くのは写実描写には向かない

溶き油を使わないで描くと、

しっかりデッサンを生かしたリアルな写実的な表現をするのは難しくなります。

なぜなら、油絵の具を薄められないので、絶妙なグラデーションや、

色を重ねることによる深みを出せなくなるからです。

 

油絵の具には既にオイルが入っている

因みにですが、油絵の具に何も混ぜなくても、

油絵の具チューブは、元からオイルと混ぜ合わせてある状態です。

ですので、そのままの硬さで描きたいのであれば、

そのまま使っても問題ないわけです。

自然に乾燥、固まって行きます。

 

溶き油の代用品はある?

油絵用の溶き油の代用品あるのか?

溶き油がないので他のもので代用しようと思ったことはありますか?

因みに私はありませんが、世の中の検索需要的に、

そういう疑問を持つ人も居らっしゃるようなのでお話しします。

 

食用油のオリーブオイルやごま油、サラダ油は使える?

結論から言うと、

これらの食用油(オリーブオイル、ごま油、サラダ油など)は、

油絵の具に使うことはできません。

と言うかそういう発想をする方が居るということに笑ってしまいました(笑

ディスっている訳ではないですよ。

仮に油絵の具にゴマ油混ぜたとして、

絶対絵がゴマ臭くなりますよね笑

 

なぜ、食用油が駄目なのかお話しします。

 

食用油は不乾性油

食用油は不乾性油で、乾燥しない油です。

それに対して、油絵の具には、乾燥する油の「乾性油」が使われています。

乾性油と言うのは乾燥する油のことです。

正確には、油が空気と酸化して油は固まります。

 

つまり、食用油を油絵で使用すると半永久的に乾燥しない絵になってしまいます。

油絵に置いては、乾性油を使うようにしましょう。

 

市販のものを使うのが無難

 

食用油は、油絵には使えないと言うことが分かったと思うので、

市販のものを使いましょう。

油絵用のオイルは大きく分けて乾性油揮発油があります。

また、乾性油と揮発油、そして乾燥促進剤などを混ぜ合わせて、

使いやすいようにしてあるものがペインティングオイルになります。

油絵セットなどには、基本的にペインティングオイルが入っています。

油絵が初めての場合は、

ほとんどの人がペインティングオイルが初めて使う溶き油になる場合が多いです。

 

これらの溶き油(オイル)について、解説します。

 

 

油絵の具の溶き油の種類について

溶き油の種類➊ 揮発油

揮発油は、テレピンターペンテイン)、ぺトロールがこれに当たります。

揮発性の油で、匂いがきついです。

また乾燥は早いです。

 

揮発油 「テレピン」と「ぺトロール」

テレピンは、松ヤニなどから作られたオイルで植物性の油です。

それに対して、ぺトロールは石油系の人工的な油になります。

ぺトロールよりテレピンの方が乾燥は早いです。

 

スパイク ラベンダー オイル

スパイク ラベンダー オイル」というモノもあるのですが、

これも揮発油です。

名前の通り、ラベンダーから作られています。

スパイク ラベンダー オイルは、テレピンやぺトロールより溶解力は高く、

界面活性剤のような役割を果たし油馴染みが良いです。

また防腐効果もあり、匂いはラベンダーの香りがします。

お値段は、高いです!

テレピンの5倍ほどのお値段です。

 

溶き油の種類➋ 乾性油

乾性油は、空気と酸化して固まるオイルです。

代表的なものだとリンシードオイルポピーオイルサフラワーオイルの3種類があります。

油絵の具のチューブのものは、既にこれらの乾性油と練り合わせてあります。

3つの乾性油を簡単に説明します。

 

乾性油 リンシードオイル

リンシードオイルは、黄変しやすいですが、強い画面を作ります。

乾燥は早い方です。

 

乾性油 ポピーオイル

ポピーオイルは、黄変しにくいですが、

リンシードオイルよりは固着力は少ないです。

乾燥はリンシードオイルより遅いです。

黄変しやすい白などの淡い色との相性が良いです。

 

乾性油 サフラワーオイル

サフラワーオイルは、黄変しにくく乾燥はポピーオイルと同じくらいです。

固着力もポピーオイルと似たようなものになっています。

基本的には安価ですが、あまり販売はされていません。

 

 

溶き油の種類➌ ペインティングオイル

ペインティングオイルは、上で説明した揮発油乾性油

そして、乾燥促進剤などを混ぜ合わせたものです。

最初から最後までこれ一本で油絵を描いていくことができます。

面倒なことを考えるのが嫌な人には非常に便利です。

初心者からプロまで幅広く使われています。

 

 

初心者におすすめの溶き油(オイル)は?

初心者におすすめの溶き油

油絵の溶き油はいろんな種類があって、混乱しがちです。

そんな方は、揮発油テレピンペインティングオイルだけを使うとシンプルで使いやすいです。

 

油絵の溶き油の使い方を初心者向けに紹介

最初は、テレピンと油絵の具を混ぜて下描きをしていきます。

因みにこのことをおつゆ描きと言います。

そして次の段階の序盤では、ペインティングオイルテレピンを半分ほど混ぜて使います。

中塗り終盤にかけては、ペインティングオイルのみで描いていきます。

 

どうでしょうか?これなら、シンプルに油絵が描けますよ。

 

👇こちらでも解説しています。

油絵のペインティングオイルやテレピン油の使い方や順番を初心者向けに解説

 

 

 

溶き油の捨て方

最後に余った溶き油の捨て方を紹介します。

溶き油は基本的に使い終わったら、捨てます。

半日ぐらいはそのまま使えますが、

1日たったものなどは一度拭き取ってリセットしましょう。

 

オイルの捨て方は、キッチンペーパーなどで拭き取り、

水の入った袋に入れて縛り燃えるゴミに捨てます。

水を入れる理由は、自然発火する恐れがあるからです。

注意しましょう。

軽く拭き取った油壷や絵皿は、最後テレピンなどで拭くと奇麗になります。

 

 

👇オイルなど捨て方を詳しく知りたい方はこちらから

油絵の具の捨て方を解説!オイルやチューブは何ゴミ?廃液の処分方法

 

 

まとめ

油絵の具の溶き油について解説していきました。

まとめると、

・油絵絵は溶き油を使わないで描ける。

・溶き油を使わないで描けるけど、表現の幅が狭くなる。

・油絵の溶き油に食用油は使えない。

・食用油が使えない理由は、不乾性油だから。

・初心者におすすめの溶き油は、ペインティングオイルとテレピン。

でした。

絵を描くことに集中したいならシンプルに、

いろんな使い方を研究し工夫して楽しみたいなら自己調合、

みたいな感じで油絵の描き方も様々です。

是非、自分に合った描き方を見つけてみてくださいね。

ふじゆう
ふじゆう
では、ふじゆうでした。
また、別の記事で。

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