![ふじゆう](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/10/不自由な自由様-300x300.jpg)
絵描きのふじゆうです。
絵を描く前に基本的には下描きをしますよね。
「どんなふうに下描きしたらいい?」
「何を使って下描きをしたらよいか?」
「どのタイミングで下描きをしたらいい?」
上記のような疑問をお持ちの方向けの内容です。
また、下描きの道具や下書きの方法などを紹介していきたいと思います。
それでは、やっていきましょー
目次
下描きとは?
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/07/question-ga4c066148_1280.jpg)
下描きとは、絵を本格的に描く前のだいたいの当たりを取ることです。
物や風景などの輪郭線をざっくり捉えて描いていきます。
下描きの目的は、構図の確認や、明暗のバランスなどです。
後々、やり直しが必要にならない為の準備としても必要です。
下書きをするメリット
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/07/pixel-cells-g615052215_1280.png)
下描きをすることによって、構図が把握できます。
絵に置いて構図はかなり大事で、
いくら良く描けていても構図で台無しになることもあります。
そういったことを防ぐためにも必要です。
また、出来れば下描き段階で明暗のバランスを観ておきましょう。
明暗によっても、重い軽いが出てくるので、
構図に関係してきます。
基本的には見せたいところに、
明暗のコントラストを持ってくることによって、
絵を見る人の視線をそこに誘導させることができます。
油絵で下描きは必要?
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/07/question-gb4a28cb23_1280.jpg)
正直なところ完成のイメージができる場合や、
下描きなしでも構図や明暗のバランスを取れる場合は、
やらなくても大丈夫です。
また、印象派のような絵を描く場合は、
下描きがその人の感性を邪魔する場合もあります。
そういった場合は、必要ないと思います。
その他、抽象画を描く場合に、
下描きをする人はほとんどいないんじゃないでしょうか。
その人それぞれにあったやり方があるので、
一眼には言えないです。
基本的にはやっておいた方が良いでしょう。
油絵の下描きに必要な道具は?
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/07/hKueGo6JR8-d3z0GEmO6Zg-rotated.jpg)
油絵で下描きする場合、主に以下の3つがあります。
鉛筆、木炭、おつゆ描き。
順番に説明します。
油絵の下描きに必要な道具➊ 鉛筆
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/06/スクリーンショット-2023-06-27-115055-e1687834278914-300x224.png)
鉛筆での下書きが一番オーソドックスで、
やりやすいと思います。
鉛筆は何でも良いですが、濃ゆいものをおすすめします。
3B以上の物がオススメです。
油絵の下描きに必要な道具➋ 木炭
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/07/Yoy0HEAFT9yJhN_DvO8T4w-300x225.jpg)
木炭とは、植物を燃やして炭にしたモノです。
木炭デッサンなどでも使われます。
油絵の下書きとしても便利です。
太い線が描けることと、塗りつぶし性能が高いです。
濃淡も付けやすいという点で、油絵との相性は抜群です。
ただし芯抜きと言う工程が必要なことと、
粉が出るので掃除が面倒と言う部分があります。
おつゆ描きでの下描き
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/07/スクリーンショット-2023-07-05-175813-1-235x300.png)
「おつゆ描き」とは、油絵の具とテレピンを使い薄く描いていく方法です。
テレピンと油絵の具の量を調整して濃淡を付けて描いていきます。
油絵では、多くの人が取り入れています。
おつゆ描きの際は、かなりテレピンが臭いので換気をしましょう。
油絵の下描きで、木炭の使い方
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/07/Yoy0HEAFT9yJhN_DvO8T4w-rotated.jpg)
木炭は、そのまま使うこともできますが、
芯抜きと言う工程が必要です。
そこで、下の様な道具を使います。
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/07/HsrkOm78QKWKsAQwKfiRvg-300x225.jpg)
木炭は、外画と内側で炭の質が違います。
中心部の芯は、質が悪く定着しずらく画面を汚す原因になります。
専用の道具を使い中心部の芯だけを落とします。
後、デッサンの場合は先を尖らせますが、
下描きの場合は尖らせる必要はないです。
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油絵の下描きであると便利なものは?
油絵の下描きであると便利なもの➊ 練りけし
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/06/スクリーンショット-2023-06-23-183245-300x218.png)
鉛筆や木炭で下描きする場合は、「練り消し」があると便利です。
練り消しとは、デッサンなどで使うものです。
普通の消しゴムと違い、形を自由に変形できます。
また、消しカスが出ない所も良い点です。
どんどん黒くなつていくので、真っ黒になったら交換しましょう。
油絵の下描きであると便利なもの➋ フィキサチーフ
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/07/スクリーンショット-2023-07-14-144747-300x296.png)
フィキサチーフは、鉛筆や木炭で下描きするときあると、便利なものです。
画面に乗った炭を定着させるのに使います。
スプレータイプと液状のものがありますが、
スプレータイプの物を使いましょう。
液状のものは、筆などで画面を擦る必要があるので、
滲んでしまいます。
フィキサチーフで、画面に定着させる理由は、
下描きの上からおつゆ描きをしたときに、
溶けだして消えないようにするためです。
おつゆ描きの油絵の具はなにがおすすめ?
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/07/VByEhretALG8sGCC-Kyo1GPo9SqZRm59q0KjMJBFd5KN4PtQZwoOt298bxF_etZYRkBWrsbVwLwgXcKv_Zy1rp1dw_vQ9sZgLkKZi6MnJbplnIMPjxUjVpI3lxNEgel9-768x576-1.jpg)
一般的には、イエローオーカーや、バーントシェンナが良く使われます。
その他の絵の具でも可能です。
コバルトブルー、ビリジャン、ローシェンナ、
キナクリドンマゼンタなどの半透明色が良いでしょう。
油絵の下描きのタイミングは?
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/07/IMG_7947245.jpg)
下描きのタイミングは、下地を塗った後になります。
下地が乾いたら下書きしていきます。
ジェッソなどで下地をつくつている場合は、
3日ほど乾燥させた方が良いです。
また、鉛筆や木炭で下描きをした後に、
おつゆ描きでさらに下描きをしてもいいですし、
最初からおつゆ描きで下描きしていっても大丈夫です。
油絵の下描きまでの大まかな順序
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/07/markus-spiske-qodjMu0byZ8-unsplash-scaled.jpg)
キャンバスの場合
①キャンバスに下地を塗る。
(市販の張りキャンバスで下地処理がしてある場合はしない)
②鉛筆や木炭で下描き。
③フィキサチーフで定着
④油絵の具とテレピンでおつゆ描き
木製パネルの場合
①下地をジェッソなどで塗り、3日ほど乾燥。
②鉛筆で下描き
③フィキサチーフで定着
④おつゆ描きで下描き
と言った感じになります。
その後の工程などは、下の記事で詳しく描いていますので、
興味ある方はどうぞ👇
大きな油絵の下書き方法は?
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/07/whale-g7f6f5bd80_1280.jpg)
大きい油絵とは、おおよそ10号以上のサイズです。
大きいサイズの油絵を描く時は、そのまま描いていかない方が良いです。
理由としては、形が崩れやすいからです。
紙などに下描きをするか、
写真を紙に印刷しそれを、絵に転写させます。
今回は紹介しません。
また、どこかで記事にしたいと思います。
まとめ
今回は、油絵の下描きについて話して行きました。
是非下描きを取り入れて、絵の完成度を高めてもらえればと思います。
では、ふじゆうでした。
また、別の記事で。
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