![ふじゆう](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/10/不自由な自由様-300x300.jpg)
絵描きのふじゆうです。
キャンバスと言っても、
色々な種類が販売されています。
油絵でキャンバスを使う時の
おすすめのキャンバス、
キャンバスの布の素材、種類
について解説していきたいと思います。
では、やって行きましょー
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キャンバスが使われるようになった歴史
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初めにキャンバスが使われるようになった経緯について、
少し触れたいと思います。
キャンバスはルネサンス期から使われている
そもそもキャンバスが使われるようになったのは、
ルネサンスの時期(15世紀頃)にさかのぼります。
それまでは、木製パネルが主に使われていました。
キャンバスが使われるようになった理由
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/10/jeremy-bishop-A0wvBW-Hjbs-unsplash-1024x683.jpg)
なぜ、キャンバスが使われるようになったかと言うと、
身近で手に入りやすいというのが一番大きかったのだと思います。
キャンバスは、イタリアで生まれたのですが、
イタリアと言えは、「水の都」なんて言われますよね。
つまり、船なども多く利用されていました。
その船を動かすのに「帆布(はんぷ)」が必要です。
帆布は、風などで破れない強い耐久性もあります。
その素材に目を付けたわけです。
キャンバスの利点、メリットは?
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/10/paintings-316440_1280-1024x678.jpg)
キャンバスの利点は、木製パネルに比べて多くあります。
・木製パネルよりも軽い事
・湿度の影響で木が反り返ったりしない
・素材が手に入りやすい
・ロール状にして持ち運べる事
・大きな絵を描くことができる
などが挙げられます。
画家としてもメリットが多いですし、
当時のベネチアの商人にとってもメリットが多かったと言う訳です。
市販キャンバスの種類
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/10/textile-1866908_1280-1024x576.jpg)
市販で販売されているキャンバスは、
・張りキャンバス
・ロールキャンバス
・カットキャンバス
の3種類があります。
張りキャンバス
木枠に既にキャンバスが張り付けてあり、
直ぐに絵を描いていける状態のものです。
下地処理もすでに施されているものがほとんどです。
どうやって見分けるかと言うと、
麻キャンバスはもともとは真っ白ではありません。
下地処理済みのモノは、目止めがされており、布に絵の具がしみ込まないようにしてあります。
9割がた下地処理されていますが、一応確認しておきましょう。
ロールキャンバス
ロールキャンバスは、木枠などがなくキャンバスだけがロール状にされているものです。
好きな大きさに切って使います。
基本的に下地処理はされていませんので、
キャンバスを木枠に張った後に下地処理をする必要があります。
カットキャンバス
カットキャンバスは、ロールキャンバスを既に切ってある状態のものです。
例えば、F3号のキャンバスを作りたい場合は、
F3号用のカットされたキャンバスと、
F3号の木枠を買って自分で張ることになります。
こちらもほとんどの場合、下地処理されていません。
油絵に使うキャンバス布の素材は何が良い?
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キャンバス布の素材は、基本的には麻のモノを選んでおけば間違いないです。
他に、綿(コットン)のモノや合成繊維のモノもあります。
綿のものも油絵には使えるのですが、あまりお勧めしません。
なぜかというと、麻キャンバスに比べて破れやすいです。
事実、綿キャンバスに描いていて破けてしまつたことがあるので、
私はあまり良いイメージがありません。
合成繊維のキャンバスは使用したことがありませんが、
麻などに比べて安価ですし、不安な点が多いのでやめておいた方が良いのではないでしょうか。
綿やポリエステルが普及したのいつ?
因みに綿製品などが普及し始めたのは、19世紀の産業革命後です。
それまでは、麻よりも綿の方が高価でしたが、
産業革命後は次第に綿が普及していき安価で入手できるようになりました。
ポリエステルなどの合成繊維の普及は、は20世紀に入ってからです。
服などでいえば綿や合成繊維はメリットがありますが、
油絵に関してはあまり使いたくないですね。
キャンバスの織り目の種類
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キャンバスの折り目の種類は、細目、中目、粗目の3つです。
張りキャンバスで一般的なのは中目のキャンバスです。
細目のキャンバスの特徴
織ってある目が細かく繊細描写やリアルな絵を描くのに向いています。
逆に油絵の具を厚塗りする場合はあまり乗りが良くありません。
また、細い分耐久面も少し弱いので、
強く描くと破れてしまうこともあるので注意が必要です。
中目のキャンバスの特徴
中目は、バランスがとれていて非常に使いやすいキャンバスです。
特に癖がなく、初心者から上級者までおすすめできます。
迷ったら中目にしておけば、大丈夫です。
市販されているものもほとんどが中目です。
粗目のキャンバスの特徴
粗目のキャンバスは、目が粗いので厚塗りをしたい場合などにはオススメです。
繊細な表現などにはあまり向いていません。
目が粗いので、光を均一に反射しないのでマットな印象になります。
目が粗いので細かい物を表現するのには向いていません。
抽象画やかすれた表現などするのには向いています。
無理やり下地や絵の具で目を埋めることもできますが、
相するぐらいなら最初から細目・中目のキャンバスを使った方が良いでしょう。
また、丈夫さでは粗目のキャンバスが一番丈夫です。
まとめ
![](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/10/canal-839285_1280-1024x768.jpg)
と言うことで、油絵の使うキャンバスの布地について話して行きました。
まとめると、
・キャンバスは木製パネルと比べてメリットが多い
・市販のキャンバスは下地処理がされているのでそのまま描ける。
・油絵には麻キャンバスががオススメ。
・布の目の粗さは好みですが、中目の選んでおけば、OK
何か疑問が解消されて、楽しく油絵を描いてもらえたら幸いです。
![ふじゆう](https://aburaenohibi.com/wp-content/uploads/2023/10/不自由な自由様-300x300.jpg)
また、別の記事で。
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