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油絵は紙にも描ける?紙に描くための方法と注意点を初心者向けに解説

 

ふじゆう
ふじゆう
皆さん、こんにちは!
絵描きのふじゆうです。

 

「油絵って紙に描けないの?」

と疑問に思ったことはありませんか?

一般的には油絵はキャンバスに描きます。

ですが、キャンバスは結構良いお値段しますよね。

と言うことで、油絵を紙に描くための方法を解説していきます。

ではやっていきましょー

この記事におすすめの人
・油絵が紙に描けるのか知りたい人

・油絵を紙に描くとどんな感じなのか知りたい人

・油絵を紙に描く方法を知りたい人

 

結論。油絵を紙に描くことができるのか?

油絵の具は紙に描くことができる!

油絵は、紙に描くことができます!

「スタップ細胞は、あります!」

すみません、ちょっと古いですね・・^^;

 

実際、油絵を何度か紙に描いたことがありますが、

普通に描くことができます。

ただし、紙は油絵の具の油分を吸ってしまうので、

アクリル絵の具のような質感になります。

アクリル絵の具のような質感とは、表面に光沢がなく、

マットな質感と言うことです。

油絵特有の光沢、透明感、高級感はなくなってしまいます。

 

これらの油絵の具の特性を生かすには、少し工夫が必要です。

後ほど紹介します。

 

油絵を紙に描くデメリット

油絵の具を紙に描くことの一番のデメリットは、

油絵が酸化して固まることによる紙の劣化です。

しばらくは大丈夫ですが、長い期間保存することはできません。

ですので、基本的に試し描きや練習用に使うのが良いでしょう。

 

 

油絵の具をスケッチブックに描いた描き心地は?

上の写真は、実際に私がスケッチブックに油絵の具をそのまま乗せた状態です。

油絵の具を紙に描いた感じは、ザラザラした描き心地になります。

紙の目が凸凹していますので、筆を縦にして、

紙に刷り込むようにしないと塗りムラができやすいです。

お世辞にも描きやすいと言うことはできないです。

 

また、オイルの量を多めに使うと、

油絵の具を乗せていない部分にもオイルが滲み広がる感じになります。

水彩絵の具のようににじむのではなく、

オイルと顔料が分れるイメージなので美しくはありません。

(↑実際に油絵の具を紙の乗せたもの)

「おとし玉」の部分でオイルが滲んでいるのが解ります。

このようにオイルを多めに含ませると汚くなりがちです。

 

 

油絵を紙に描く方法 3選!

油絵を薄い紙に描くとあまり良くないことがお解りいただけたと思います。

では、どうやって紙に描いたらいいのかを解説していきます。

 

油絵を紙に描く方法➊紙に下地を作ってから描く

絵を紙に描く場合は、紙に油絵の具がしみ込まないようにする必要があります。

そのために使うのが下地材です。

下地は「非吸収性下地」か「半吸収性下地」を使うと良いです。

 

非吸収性下地

「非吸収性下地」は、ホルベインの「クイックベース」や、

マツダの「キャンゾール」などがこれに当たります。

 

半吸収下地

半吸収下地は、ホルベインの「ジェッソ」が有名です。

また、アクリル絵の具も下地材として使うことができます。

 

このような商品で、紙に下地処理をして、

乾燥に3日ほど置き、上から油絵を描くことができます。

とはいえ、薄い紙の場合は練習用にとどめておくことをおすすめします。

 

 

油絵を紙に描く方法➋イラストボードに描く

イラストボードに油絵をそのまま描くこともできます。

イラストボードは分厚いので、

油絵の具が固まるときの紙の劣化にもある程度耐えることができます。

厚さも複数ラインナップがありますが、2.5mm以上のものがおすすめです。

心配であれば、上から下地材を塗ってから、油絵をの具を乗せると尚良いでしょう。

 

 

油絵を紙に描く方法➌ 油彩紙に描く

実は油絵専用の紙のと言うものが販売されています。

油彩紙は、既に下地状態が施されている状態の紙です。

これを使えば、下地を自分で作る必要がなく、

そのまま油絵の具を乗せていくことができます。

マルマンの「キャンソン XL オイル アクリルや、

ラウニーの「ジョージアンオイルスケッチパッド」、

アルジョマリー社の「アルシュオイルパッド

などこれに当たります。

 

 

油絵を紙に描くメリット

安価で、試し描きに良い

油絵を紙に描くメリットは、気楽に描けることでしょうか。

一般的にキャンバスや木製パネルに描きますが、

描く支持体が高価だけに、少し気負いしてしまうこともあるかもしれません。

そんなときの試し描き、練習用に最適ですね。

 

場所を取らない

2つのメリットは、場所を取らないということです。

キャンバスやパネルは2~3cmほどの厚みがあります。

結構かさばるので、多く描く人にはどんどんスペースを圧迫していきます。

その点、紙は薄いので気にせず描いていけそうですね。

 

紙特有のマチエール(質感)を出すことができる。

油絵の特性を殺してしまう部分はいくつかありますが、

逆にマットな質感になったり、キャンバスなどとは一味違った仕上がりになります。

実際、紙に油絵を描いた画家も存在します。

ロートレックの作品で紙に描いたものが残っています。

固定観念にとらわれず、油絵を紙に描くというのも全然ありでしょう。

 

 

まとめ

と言うことで、油絵を紙に描く方法などを解説していきました。

どうだったでしょうか。

油絵を紙にも描けることがご理解いただけたと思います。

油絵を気楽に描くという選択肢が増えて、

油絵を描く人がもっと増えたらなぁと思います。

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ふじゆう
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では、ふじゆうでした。
また、別の記事で。

 

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