絵描きのふじゆうです。
油絵でぼかしは、リアルな表現を作ったり、
風景画で空のグラデーションを作ったりと、
油絵を描いていると必ずと言っていいほど遭遇するシチュエーションですよね。
ぼかし方にもさまざまな方法があります。
と言うことで、
油絵の具のぼかしの方法や、
ぼかしに使う道具、
グラデーションのやり方
などについて解説していきたいと思います。
それではやって行きましょー
・グラデーションのやり方を知りたい人
・ぼかしにおすすめの筆を知りたい人 など
油絵の具のぼかしについて
油絵の具は、ぼかしが簡単なことがメリット!
油絵の「ぼかし」は、他の絵の具と比べても一番やりやすいと思います。
なぜかと言うと、油絵の具は乾燥が遅いからです。
乾燥の遅さはデメリットに思われがちですが、
ぼかしに置いては、メリットです。
乾燥しないうちに何度も擦れば、徐々にぼかしていくことができます。
油絵の具のぼかし技法は?
ぼかしの技法でいうと、
フスマート、グラデーション、ドライブラシなどが当たります。
フスマートは、「モナ・リザ」などで有名なぼかし技法です。
グラデーションは、説明しなくても分かると思います。
日常的によく聞きますよね。
色をばかしてつなぎ目がないように他の色に繋げていくことです。
ドライブラシは、その名の通り乾いた筆などで、
かすれたような表現にすることです。
油絵の技法は、下の記事にまとめてあります。
気になる方かこちらから👇
油絵の具のぼかし方 6選!
ぼかし方には、様々な方法があります。
1つずつ紹介していこうと思います。
油絵の具のぼかし方➊ 筆でぼかす
筆は何でも大丈夫ですが、平筆、丸筆なんでも、
使用中の筆でぼかします。
出来るだけ大きな筆を使った方がムラが出にくいです。
小さな筆を使うとその分タッチが細かく残ります。
また、軟毛筆を使って優しくならせば、タッチが目立たず奇麗になります。
逆にタッチ感を残したい場合は豚毛などの硬い筆が良いでしょう。
油絵の具のぼかし方➋ 指でぼかす
指でぼかすのも効果的です。
筆とは違い間接的ではないので、
筆より直感的にぼかせます。
私の場合は結構手、使います。
油絵の具のぼかし方➌ ティッシュでぼかす
ティッシュは、ぼかしにも良いですが、
乗せ過ぎた油絵の具を拭き取るのに良いです。
乗せ過ぎた部分をティッシュで拭き取ることによって、
より繊細にぼかせます。
油絵の具のぼかし方❹ 叩き筆でぼかす
叩き筆はご存じでしょうか?
筆を立て持ち、ポンポンポンとぼかしたい部分を叩き、
ぼかして行くことができる筆です。
上の写真だと分かりずらいのですが、
毛先の方が平らに揃えられていて、面積が広いです。
汚しの効果を作る時や複雑な質感を出したいときなどにも使えます。
油絵の具のぼかし方❺ 扇筆(ファンブラシ)でぼかす
扇筆は、扇の形をした筆です。
大きな面積をぼかすのに効果的です。
ぼかしの目的で使う場合はあまり油絵の具をつない状態で使います。
逆に絵具を多めに付けると、毛束ができてしまい上手くばかせません。
逆に絵具を多めに付け、わざと毛束を作り、
無数の草を描いたり、地面の複雑なテクスチャを作ったりするのにも役立ちます。
油絵の具のぼかし方❻ 重ね塗り(グレーズ)でぼかす
透明色を上から重ねることをグレーズと言うのですが、
グレーズすることでも下のはっきりとした境界線をぼかすことができます。
ぼかすと同時に複雑な色の重なりや、深みを出すことができるので、
より油絵らしい感じを出すことができます。
油絵の重ね塗りについては、こちらで説明しています👇
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油絵具のグラデーションのやり方やコツ
ぼかしもグラデーションも同じようなものですが、
面積が広い場合にグラデーションと言うように思います。
例えば背景の空などを描く時に使うことが多いでしょう。
グラデーションのやり方を紹介します。
油絵のグラデーションのやり方
青空を描く時によく使う青から白のグラデーションを例にを紹介します。
コバルトブルーとシルバーホワイトを使ってグラデーションを作ってみました。
下地は解りやすいように紫色にしてあります。
➊コバルトブルーを上部に乗せる。
➋コバルトブルーにシルバーホワイトを混ぜて、水色を作る。
➌更に下の方にシルバーホワイトを乗せる
➍下まで塗れたら、横に大きくストロークしながら上に縫つていく
❺青と白の境界線の所を、筆を使い短いストロークで馴染ませる。
❻納得が行くまで、横にストローク動作を繰り返し、往復する。
❼良い感じになったらOKです。
👇無編集の3倍速です。一応動画も置いておきます。
油絵のグラデーションのコツ
筆の流れは、出来るだけ一方通行で、
行ったり戻ったりしないほうが良いです。
戻ってしまうと、グラデーションにムラができやすくなります。
また、大きなストロークを意識して、
手首を動かすのではなく腕ごと動かすと良いです。
そして、しつこいぐらい何度も左右にストロークすると良いです。
違和感を感じるところを重点的にやってあげましょう。
グラデーションをするときの注意点
グラデーションを作る時の注意点は補色を使わない事です。
補色とは、カラーサークルの対角線にある色のことです。
補色を使うと色が濁ってしまいます。
出来る限り、カラーサークルの隣同士の色、
つまり類似色で色をつなげるようにしましょう。
グラデーションに使うおすすめの筆
グラデーションに使うおすすめの筆➊ 大きな筆
大きな筆を使った方が、筆のタッチが細かく出ないので、
奇麗なグラデーションになり易いです。
逆に小さな筆でグラデーションを作ろうとすると、
時間もかかりますし、かなり難しいです。
グラデーションをするときは、出来るだけ大きな筆を使うとやりやすいです。
グラデーションに使うおすすめの筆➋ 平筆
丸筆よりは、平筆の方がグラデショーンを作るのには向いています。
なぜかと言うと、丸筆は筆圧で線の太さが変化しやすいからです。
ストロークした線が、太くなったり小さくなったりすると、
その分奇麗になりずらいです。
平筆は、ストロークした時にムラが出にくく、均一になり易いです。
グラデーションに使うおすすめの筆➌ 軟毛筆
奇麗なグラデーションを作る場合は、
硬毛筆より軟毛筆の方キレイにグラデーションが作りやすいです。
豚毛の筆よりは、軟毛筆の方が向いていると言うことですね。
逆に筆跡や、タッチ感を残したい場合は、
わざと硬毛の筆を使い味を出すこともできます。
好みでどのような絵にしたいかで、使い分けましょう。
まとめ
と言うことで、
油絵のぼかし方やぼかし道具、グラデーションについて話して行きました。
油絵は、ぼかすだけなら簡単ですが、
いろんな方法を使うことによってさまざまなぼかしやグラデーションを作ることができます。
是非、油絵でぼかしを使って、素敵な表現をしてみてくださいね。
また、別の記事で。
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