皆さん、こんにちは!
絵描きのふじゆうです。
油絵で人物画って描いたりしますか?
実は私自身、人物画は苦手意識があり絵のジャンルとしても一番難しいと思っています。
その理由として、私たちは人間なので一番普段の生活でも見ているものであり、
また、人間の顔の認識能力はかなり高いです。
つまり、デッサンが少し狂っているだけでも形の違和感を感じやすいです。
そんな、難しい人物がですが、私なりのコツや描き方を紹介していこうと思います。
それでは、やっていきましょー
油絵で人物画を描く時のコツ
油絵で人物画を描く時のコツ➊ シンプルな形に置き換える
人物の形は複雑なので、
シンプルな形に置き換えて描いていったほうが形が崩れにくいです。
頭の形を立方体に置き換えたり、腕を円柱に置き換えたりして、
それを組み合合わせてアタリをとります。
そうすることによって、バランスが崩れにくいですし、
空間を把握しやすくなります。
油絵で人物画を描く時のコツ➋ 重心を意識する。
人物を描く時は重心を意識して描くのも大事です。
立っている人であれば、特に意識したほうが良い所です。
重心がどこにあるかを考えながら描くことによって、
しっかり地に足を付けた絵になります。
油絵で人物画を描く時のコツ➌ 顔は明るめに描く
よっぽど特殊な絵でない場合は人物の顔は明るめに描いたほうが良いです。
暗めに描いてしまうと、パッとしない絵になりがちです。
写真などを参考にするとそれに引っ張られがちなので、
意識して描く必要があります。
油絵で人物画を描く時のコツ❹ シワを付けすぎない
実際にしわが多いのであればしょうがないですが、
狙ってそう描かない場合は少し減らした方が良いです。
女性の顔など描く時などは、怒られちゃうかもしれません。
より美しく描くのであれば、女性はより丸っこく、
男性であれば、メリハリを付けてくっきり描いたほうが喜ばれやすいでしょう。
油絵で人物画を描く時のコツ❺ 顔の書き込みに重点を多く、2番目に手
人物の画の場合、一番目が行くのが顔になります。
当たり前のことですが、顔の書き込みに時間を置いたほうがコスパが良いというか、
良い絵になります。
次に大事なのが手です。
手がしっかりかけていると、絵として完成度が増します。
上記の2つの部位は特に手を抜かないほうが良いでしょう。
だからと言って、他を手を抜いていいわけじゃないですけどね。
油絵で人物画を描く時のコツ❻ 背景の配色・重なりなどを考える
人物画の場合の背景は、人物がメインの場合はあまり描き込まないほうが良いです。
また、背景が人物を邪魔してしまっている場合もあるので、
その場合はずらしてあげると良いです。
また、人物の周りだけ少しぼかしを入れたり、
人物の周りの明暗を抑えてあげると人物に視線を持っていきやすくなります。
また、背景を描かない場合もありますよね。
単色で埋めたり、抽象的な表現にしたりなどですね。
人物が暗めの場合は、背景を明るくしたり、
逆に人物画明るい場合は、背景を暗くするなどすることで、
ぼんやりした絵ではなくしっかりした見ごたえのある絵にすることもできます。
他には、色で変化を加えることもできます。
暖かいイメージにしたいのであれば、暖色(赤やオレンジ、黄色など)を使い、
クールな静けさを縁室したいのであれば寒色を使ったりですね。
油絵で人物画を描く時のコツ❼ 背景に補色を持ってくる。
さらに、補色を活用するというのも効果的です。
補色ってわかりますか?
色相環の反対側にある色です。
赤であれば、補色は緑になります。
人物の着ている服などの補色を背景色に持ってくることで、
人物を引き立てることもできます。
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油絵の人物画のデッサンの狂いを確認する方法
油絵の人物画のデッサンの狂いを確認する方法➊ 人に見てもらう
これが一番早く確実です。
絵の先生でなくても、大丈夫です。
上の方でも書きましたが、人は顔のパーツに敏感です。
自分ではおかしいところに気づかなくても、
誰かに見てもらうと客観的に判断できますよ。
油絵の人物画のデッサンの狂いを確認する方法➋ 写真に撮って白黒にする
見せる人がいない場合は、こちらも効果的です。
色が載っているとより絵が複雑になるので、デッサンが狂っているかどうかの判断が難しいです。
作品を一度写真に撮りそれを白黒にします。
白黒のデッサンのような感じになるので、明暗の狂いが判断しやすいです。
最近のスマホであれば、特にアプリを入れることなく簡単にできます。
是非試してみてください。
方法➌ 絵を逆さまにする。写真に撮って左右反転する。
絵を逆さまにするのも良いです。
逆さまにして違和感を感じるのであれば、どこかくるっている可能性が高いです。
この方法でもいいのですが、もっといい方法は、
一度写真にとって左右反転することです。
絵を修正して、また写真に撮って反転しての流れです。
私が人物画を描く時はほぼ必ずやっています。
この方法もぜひ試してみてくださいね。
油絵で人物画を描いていく手順・順序
実際に人物を描いたものがありますので、
この絵の手順を紹介したいと思います。
油絵の人物画手順➊ おつゆがきで下描きする。
最初は、バーントシェンナのおつ描きをしていきます。
油絵の具とテレピンだけで描きます。
ざっくりとした形だけで大丈夫です。
絵具を乗せると消えてしまうので。
この段階で、全体のバランス感などに違和感ないかなど見ておきます。
油絵の人物画手順➋ 固有色をざっくり置く
この段階では、細かい部分は描きこみしません。
変な顔になっても大丈夫です(笑
面白い顔になりました。
油絵の人物画手順➌ 形を削ったりしながら整えていく
細かい部分を少しづつ整えていきます。
油絵の人物画手順❹ 細かい部分も描き進める
肌色らしい色をのせて、人の顔色に近づけます。
よだれ掛けや、服なども、大きなシルエットのみをとらえて、
大胆に描き進めます。
油絵の人物画手順❺ 明暗などに気を付けながら描き進める
更に細かく進めていきます。
顔は特にしっかり描き込みます。
写真にとって、左右反転したり白黒にしたりして、
おかしなところがないか確認します。
油絵の人物画手順❻ 背景を明るめに。影を強調して描く
背景が少し単調だったので黄色味を足しました。
シルエットの重なっているところに影を強めに入れるなどして、
コントラストを強めます。
油絵の人物画手順❼ 仕上げ~完成
細かい部分を調整したり、はみ出してしまっているところなどを直して完成です。
なんとも泣きそうな顔をしていたので、
背景は夕焼けっぽく哀愁漂うというか、そういったところをイメージしました。
(因みに甥っ子です。)
油絵を描く時の裏技
油絵の裏技。トレースして転写する
もっと簡単に描く方法があります。
それは、紙などに輪郭線をなぞって描き、
それをキャンバスに転写する方法です。
ですが個人的な意見としてはあまりお勧めはしません。
なぜかというと、トレースするとモノを見る力、観察の学びにならないからです。
また、個性的なものが薄れてしまう可能性があるからです。
形をとるのをスルーして、ほぼ塗り絵の状態に持っていけるので楽ではあります。
まとめ
ということで、油絵における人物の描き方やコツなどについて話していきました。
人物画ってホント難しいですよね。
ですが、ここをこうしたらもっとよくなるんじゃないか?や、
ここをこの色にしたら効果的かも?とか、
ここのデッサンおかしくね?
みたいなことの繰り返しで絵は上達していくと思っています。
手癖だけで描くのではなく、問題意識をもって描くことが絵の上達の近道じゃないでしょうか。
なにか、参考になることがありましたら幸いです。
では、ふじゆうでした。
また、別の記事で。
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